子供の授業理解度をチェックする方法と改善策
塾で教わった学習内容を定着させるには、塾の授業理解度を親もチェックすることが大切です。そして改善したほうが良い点があれば、早めに手を打つ必要があります。
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保護者の役割は、子供の「理解不足」を塾講師に伝えること
親が子供の勉強を定着させるうえで大切なことは、塾の講師と密に連携を取ることです。特に、子供が理解できていない単元などを親が把握し、講師に伝えましょう。子供の理解が不足している点を共有することで、講師はより適切に子供をフォローしてくれるようになります。
ちなみに講師のなかには、「保護者の方は家で子供の勉強を見なくて大丈夫です」と言う人もいます。しかし「勉強を見なくて大丈夫」というのは、「勉強を教えなくていい」という意味です。「学習状況をチェックしなくていい」という意味ではありません。
子供の授業理解度をチェックする方法
親が子供の授業理解度をチェックする方法を2つ紹介します。
1、塾でやった例題を解かせる
2、問題の解き方を説明させる
【チェック1】塾でやった例題を解かせる
子供の授業理解度をチェックする方法として、塾の授業でおこなった例題をもう一度子供に解かせてみることがおすすめです。すぐに例題が解ければ、授業をしっかり理解できています。一方で、解けない場合は授業が理解できていません。この場合は、解けない例題があることを塾の講師に伝えてください。
ちなみに解説を子供に見せると、「確かにこんな解き方だったかも」と言うこともあるでしょう。そして解説を見たあとであれば、例題も解けるはずです。しかし、これでは解き方を理解しているとはいえません。解き方を一時的に覚えているだけで、少し時間をおくと解けなくなるからです。
【チェック2】問題の解き方を説明させる
「その問題がなぜそのように解けるのか」を子供に説明させるのもおすすめです。答えは出せても解き方が説明できない場合は、授業を理解できていない可能性があります。特に算数の問題では、「なぜ足すのか」「なぜ引くのか」と質問すると、子供が意外と解き方を理解していないことがわかります。
たとえば、旅人算で次のような問題があるとします。
太郎くんと一郎くんが600mはなれた地点から向かい合って同時に出発しました。太郎くんは毎分40m、一郎くんは毎分60mで歩いたとすると、2人が出会うのは出発してから何分後ですか。
式は「600÷(40+60)=6」となり、「6分後」が答えです。この場合、「なんで速さを足すの?」と子供に質問してみます。
子供によっては、「じゃあ引けばいいの?」と聞き返してくることがあるかもしれません。しかしこの返答は的を射ていないので、答えは出せても解き方を理解しているとはいえないでしょう。
なかには、「向かい合っているから」と答える子もいるかもしれません。この場合は、「向かい合っているとなんで速さを足さないといけないの?」とさらに聞いてみて、子供が答えられるかどうか確認するのがポイントです。
この問題では、1分間で太郎君が40m、一郎君は60m進むので、1分後のお互いの距離は500mになります。そして2分後にはお互いの距離は400mです。つまり「1分ごとにお互いの距離が縮まっているから」と子供が答えられれば、解き方を理解できていると判断してOKです。
勉強の定着状況を、具体的に講師と共有しよう
親が子供の勉強の定着状況を把握し、塾の講師と共有することは大切です。しかし「あまり理解できていないようです」と漠然と伝えるだけでは、講師が的確にフォローすることは難しくなります。そこで大切なのが、具体的に伝えることです。「例題〇番のような問題ができない」と具体的な問題番号まで伝えられれば、講師もより的確に子供の勉強に対応してくれることでしょう。今回お伝えしたチェック方法をもとに、わが子の学習状況を具体的に講師に伝えられるように子供の勉強を見てあげてください。
※記事の内容は執筆時点のものです
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