中学受験ノウハウ 習慣づけ

鉛筆の持ち方をチェックしよう! イスに座るときの正しい姿勢も解説

2020年5月26日 石井知哉

鉛筆の持ち方とイスの座り方は、中学受験生の成績にも影響してきます。その理由と、鉛筆の正しい持ち方、イスの座り方をお伝えします。

鉛筆の持ち方が悪いと得点に差が生まれる

まず鉛筆の持ち方について見ていきましょう。

鉛筆の持ち方はなぜ重要か?

鉛筆の先を効率よく動かせば、速く正確に文字を書けます。一方で鉛筆の持ち方が悪いと、次のような点で不利です。

●字が崩れたり、文字の間隔が詰まったりして読みにくくなる(書いた本人も見間違えてしまう)
●書くスピードが落ちる
●指や手首に余計な負担がかかって疲れやすくなる

以上の点から、特に制限時間内にたくさんの文字を書く試験では、鉛筆の持ち方次第で得点の差が生まれるのです。

鉛筆の持ち方をチェック

鉛筆を正しい持ち方で持てているか、以下のチェックポイントで確認してみましょう。

■鉛筆の持ち方チェックポイント
□ 親指:鉛筆の横にそえて、軽く曲げる
□ 人差し指:親指に触れずに鉛筆の上に乗せ、親指と高さをそろえる
□ 中指:鉛筆を下から支え、軽く曲げる
□ 薬指:中指と小指に触れるようにして、軽く曲げる
□ 小指:紙に乗せて、軽く曲げる
□ 掌・手首:余計な力が入っていない

鉛筆を使うときは、親指、人差し指、中指の3本指を使うと動かしやすくなります。「つまむように持つ」のがポイントです。

正しい鉛筆の持ち方

早めに直したい鉛筆の持ち方

下記にあてはまる持ち方をしている場合は、早めに直したいところです。

■早めに直したい鉛筆の持ち方
□ 中指を鉛筆の上に乗せ、薬指が鉛筆に触れている
□ 鉛筆が立ち、親指が伸びている
□ 親指が人差し指のなかに入っている
□ 人差し指が親指にかくれている
□ 人差し指に力が入り過ぎている

中指を鉛筆の上に乗せ、薬指が鉛筆に触れている

鉛筆が立ち、親指が伸びている

親指が人差し指のなかに入っている

人差し指が親指にかくれている

人差し指に力が入り過ぎている

イスに座る姿勢が悪いと成績に影響する

続いて、イスに座るときの姿勢についてお伝えします。

イスの座り方はなぜ重要か?

授業中や試験中は、イスに座った状態で読み・書き・計算を行います。そのため座る姿勢が悪いと、次のような点で不利です。

●手や腕が不自然な位置にくるため、書くスピードや正確さが落ちる
●目線が定まらず、読み間違いや読み飛ばしが起こる
●目と教科書などの距離が近過ぎて、視力低下を招く
●体の左右のバランスがくずれて疲れやすい

小学校の授業を見ていると、姿勢のよい子と悪い子の間には集中力に差があり、正解率や解答スピードの違いに表れていることがわかります。

イスに座る姿勢をチェック

集中してイスに座っている子は、以下のような特徴があります。ポイントは、背筋、体の向き、手の位置です。

■集中している子の姿勢の特徴
□ 背筋が伸びている(目線を適切に動かせる)
□ 体は前を向いている(話を聴きやすい)
□ 体の左右のバランスがよい(腰に負担がかからない)
□ 両手を机の上に出している(すぐに鉛筆を持ったり、ページをめくったりできる)

集中できない子の姿勢の特徴

イスに座っているときに、下記の特徴に当てはまる子は要注意です。常に姿勢が悪い場合は、早急に改善が必要です。

■集中できない子の姿勢の特徴
□ 机につっぷしている
□ 背もたれに寄りかかっている
□ 体が横を向いている
□ 足が床についていない(足をぶらぶらさせたり、イスの上で体育座りやあぐらをしたりしている)
□ ほおづえをついている
□ 手が机の上に出ていない(手がお尻の下に入っている)

改善するためには家庭での習慣が大切

鉛筆の持ち方もイスに座る姿勢も、体に染みつくものですから、一度悪いクセがついてしまうと直すのに時間がかかります。ですから学校や塾の授業時間だけではなく、家庭でも正しい鉛筆の持ち方や座り方を実践し、習慣として身につけることが大切です。

鉛筆の持ち方を正すには

鉛筆は、低学年のうちは「六角形鉛筆」を使うのがおすすめです。子どもの手のサイズに合った細さですし、3本の指の力が入りやすいので持ち方の習得に向いています。筆圧が弱いうちは、Bや2Bのような濃い芯のほうが余計な力を入れることなく書けます。シャーペンを使うなら、子どもの手や指に合った形状や太さ、重さのものを選ぶことが大切です。

 

 

イスに座る姿勢を正すには

イスに座る姿勢は、勉強の時間だけでなく、食事の時間にも目を配ることで確認できます。腹筋や背筋が弱いと姿勢が崩れやすくなるので、外遊びや運動を通じて筋力を鍛えるのもよいでしょう。

注意したいのは、子供の体に合ったイスや机を使うことです。子供の成長は早いので、クッションやたたんだタオルをイスに敷くことで、イスの高さを定期的に調整することも大切です。最近では姿勢をよくすることをめざして設計されたイスも発売されているので、それらを利用するのもおすすめです。

鉛筆の持ち方と座る姿勢の改善には、家庭の努力が欠かせない

「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、幼少期の習慣はその後の人生に影響を及ぼします。鉛筆の持ち方とイスの座り方を正すことは、勉強の基本中の基本。親がよい手本を示しながら、子どもの習慣づくりを支えてあげましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

石井知哉
この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。