中学受験を通じて得られる「合格以外の価値」とは?
中学受験に取り組む親子は、合格をめざして日々の努力を重ねます。では、不合格なら中学受験は無意味なのでしょうか? 少し立ち止まって考えてみましょう。
Contents
受験勉強から得られる価値
結果は別にして、中学受験合格に向けた勉強から得られるものがあります。
・ハイレベルな基礎学力
・教科書をこえた知識や理解
・ペーパーテストの得点力と集中力
・本番を通じて鍛えられる精神力
ハイレベルな基礎学力
中学入試では、小学校の教科書で学習する全範囲が出題されます。国語・算数・理科・社会の4教科で基礎力も応用力も求められ、公立高校の入試以上に細かい知識が問われることもあります。このように広く、そして深く勉強を重ねることで、小学校で学習する内容が高いレベルで身につくのです。中学校で学ぶ内容の先取りができるメリットもあります。
教科書をこえた知識や理解
近年、知識問題だけでなく、思考力や判断力、表現力を求める問題を出す中学校が増えています。解法パターンを当てはめれば答えを出せる“教科書的な問題”とはちがい、おとなでも苦戦する問題が多く、ときには柔軟な頭をもつ子供のほうがうまく解けることも。中学や高校では触れないような問題もたくさんあり、中学受験生にしか経験できない学びがあります。
ペーパーテストの得点力と集中力
中学受験生は、塾の月例テストや合否判定の模擬テストなど、数多くのペーパーテスト経験することになります。制限時間のかぎり問題にぶつかり、頭をフル回転させることで鍛えられる得点力と集中力は、その後の人生のさまざまな場面で役立ちます。
本番を通じて鍛えられる精神力
受験勉強の成果を発揮するためには、入試本番を乗りこえる必要があります。「わずか1点の差で合格・不合格が分かれる」というプレッシャーは、小学6年生にとっては過酷なもの。しかし、そのプレッシャーに向き合いつつ全力を尽くすことで、精神的にも成長していくのです。
「第1志望不合格」だからこそ得られるもの
惜しくも涙をのみ、第2志望校に入学することになった受験生にしか得られない価値もあります。
入試は、入学後の授業について行けるかどうかを試すものです。したがって第1志望校に落ちて第2志望校に受かったのであれば、その学校こそが「子供に合った学校」ともいえます。そのような学校で中高6年間学べることは、子供にとって幸せなことだとも考えられるのです。
とじる
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