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「リビング本棚」活用のコツを紹介! 本棚のサイズやルール、置いておきたい本も

2022年2月05日 木村美鈴

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「中学受験をするなら、リビングに本棚を置くと良い」とよく言われますよね。ただ、子供がマンガばかり置いてしまうのも困ってしまいます。私も受験生の子をもつ親のひとりとして本棚の使い方には苦労してきましたが、ちょっとした工夫で「マンガ問題」などを解消できました。具体的な方法も含め、リビング本棚を活用するコツを紹介します。

スペースは広げ過ぎないのがポイント

私の経験上、本棚の目安は以下がおすすめです。

■いまから本棚を置こうとしている場合
→ カラーボックスふたつ分くらいの大きさ
■すでに本棚がある場合
→ 子供が使えるスペースだけを確保(文庫本・ハードカバー・図鑑などの大判本が、10冊ずつ置けるくらい)

「これではスペースが足りない」と思うかもしれませんが、わが家では本を置くスペースを空けたときに増えたのはマンガばかり……。一方で本を置くスペースを制限すると、本当に置くべき本だけが厳選して並べられるようになりました。

ちなみに本棚の置き場にも悩むかと思いますが、おすすめはリビングのソファーなどの「くつろぎスペース」のすぐ近くです。わが家は以前、本棚を部屋の隅に置いていましたが、子供が本棚まで行くのが面倒に感じているようだったので、場所をソファーの隣に動かすことに。すると子供の手がすぐに届くようになり、本を手に取る回数がこれまで以上に増えました。

本棚のルールを決める

本棚を置くときに、わが家では以下のようにルールを決めています。

・すぐ読むものだけを置く(図書館で借りた本や、読みかけの本など)
・本棚に入り切らなくなったら、部屋に片付ける(※ソファーに放置したら3日間没収)
・マンガは置いても良いことにする

マンガや、ゲーム攻略本の扱いは困りますよね。私も悩みましたが、本を身近に感じて欲しかったので、本棚に入れてもOKとしました。はじめはマンガと攻略本ばかりになるかと思いましたが、スペースを狭めていたこともあり、置いていたとしても5冊程度。これくらいだったら良いかな、と考えています。

ただし、本棚に入り切らないことを言い訳にソファーにマンガなどを置かないように約束し、没収のペナルティもつけました。実際には私が「本棚がいっぱいだよ!」と声をかけて部屋に片付けさせているので、まだ没収したことはありませんが……。

読ませたい本を紛れ込ませる

リビングの本棚は、子供が見たいテレビや、読みたい本がないときこそ本領を発揮します。たとえば親が読ませたい本を紛れ込ませておくと、「なんか面白そうだから読んでみようかな」と手に取ってくれるかもしれません。実は、私もそーっと本を忍ばせています。特に、写真やイラストが多い本を子供が手に取っていますね。具体的には、以下のような本を本棚に置いています。

・こども六法
・ナショナルジオグラフィック
・塾でもらったり、おすすめされたりした資料

『こども六法』は、子供が小さいころから本題にずっと置いています。今まで見向きもしませんでしたが、6年生になって憲法を学び始めたころに急に読み始めました。気長に待つ大切さを感じましたね。

『ナショナルジオグラフィック』は、生物や環境問題、惑星の単元を勉強しているときによく手にしています。人や動物の生死、性的な内容など、子供にとっては刺激が強すぎる場合もあるので、そこは注意が必要です。

塾でもらったり、おすすめされたり資料は、手を変え品を変え、色々置いています。ちなみに私が驚いたのが、『雲の名前、空のふしぎ 天気の観察図鑑』という名前の、写真集的な要素が強い資料を子供が読んでいて、内容を覚えていたこと。ある日テストから帰宅すると、本棚からこの本を持ってきて、「この雲がテストに出たの!」と本のページとテストを私に見せてきたときには、「紛れ込ませておいて良かった」と思いましたね。子供は意外に本を読んでいて、勉強にも繋がることがある、と感じた瞬間でした。

 

 

本棚に置いておきたい本

わが家の本棚にあるなかで、受験勉強のときに特に出番の多い本を紹介します。

・歴史マンガ
・『サバイバル』シリーズ
・三省堂の国語シリーズ

歴史マンガ

歴史の流れを把握するのに活躍するのが、歴史マンガです。わが家には2タイプの歴史マンガがあり、ひとつは『日本史探偵コナン』。内容としては物足りなさを感じますが、歴史に興味を持たせる意味で置いてあります。

もうひとつは、『角川マンガ学習シリーズ 日本の歴史』。サイズがコンパクトな点が気に入っていて、愛用しています。紹介した以外にも、本格的な歴史マンガはたくさんあるので、好みの絵柄やサイズで選ぶのが良いかと思います。

 

サバイバルシリーズ

『サバイバルシリーズ』は、中学受験生に人気の科学漫画です。冒険しながら勉強していく内容なので、特に男の子に人気なようですね。わが家では、なぜか「アンコールワット」をテーマにした回が人気。受験には直結しないかもしれませんが、世界に興味を持つなら良いかな、と考えて置いています。同じシリーズの「宇宙」をテーマにした回もよく読んでいますね。

 

三省堂 国語シリーズ

三省堂の国語シリーズは、語句のシチュエーションなどをマンガで紹介してくれるため、理解しやすくおすすめです。具体的には『小学生のまんが四字熟語辞典』『ことわざ辞典』『慣用句辞典』を本棚に置いています。子供に「この言葉の意味は?」と聞くと、本を取り出しながら説明してくれることもありますね。

 

 

気長に待つのも、親の仕事

私がリビング本棚にいちばんに期待している目的は、子供に本を身近に感じてもらうことです。子供がすきま時間に読みたくなる本を置いておくのは、特におすすめです。ただ、もちろん期待通りに読んでもらえないことも。そのときは「読んでくれたらラッキー」くらいの気持ちでいるようにしています。子供が手に取ってくれるまで気長に待つくらいが、リビング本棚と付き合うちょうど良い距離感なのかもしれませんね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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