中学受験ノウハウ 中学受験をするかどうか

進学実績だけじゃない! 中学受験を考える親が私立に期待しているポイント

2020年12月17日 木村美鈴

中学受験を考えている方のなかには、「そもそも、ほかの子はどうして受験をするんだろう?」と疑問に感じたことがある方もいるかもしれません。実際に中学受験をした子をもつ私の経験をもとに、私立中学に期待していたポイントをお伝えします。

建学の精神

わが家が住む地域の公立校は、正直似たり寄ったり……。ほとんどの子は家からの近さや部活、小学校の友達も行くから、といった理由で学校を選んでいました。一方で、私の子は3年生の終わりごろに「中学受験をしたい」と言い始め、親子で学校見学に足を運ぶようになりました。そのとき、私立と公立の違いを肌で感じましたね。なかでも私が強く感じたのが、「私立はキャラが濃い!」ということ。特に「建学の精神」は学校ごとにバラエティーに富んでいて面白かったです。

■建学の精神
「どんな子に育ってほしいのか」という学校独自の考え方

たとえば「宗教校」は、まさに建学の精神にのっとって設立された学校です。私の子供はプロテスタント系の幼稚園で過ごし、小学校に上がっても教会に通っていたこともあり、キリスト教系の学校を見学した際にお祈りや賛美歌の時間があることを知って「やった!」と喜んでいました。友人の子は仏教系の学校に通っていますが、親戚の法要の際に、子供が仏教の作法を慣れた所作でおこなっている様子に驚いたそうです。

建学の精神だけでなく、校訓や教育目標、校風など、私立中学の特色はバラエティーに富んでいます。「ウチの子に合う学校はどこかな」と探してみると学校選びもはかどります。

施設・設備

私立中学の多くは、学費とは別に「施設費」を納める必要があります。出費は痛いですが……、そのぶん公立よりも充実した施設を使える場合がほとんどです。タブレットなどのIT機器も多くの学校で導入されています。

私が学校見学で驚いたのは、興味深い企画展示が多かったこと。大人の私でもついつい見入ってしまうほどでした。実験器具が充実していたり、茶室をはじめ、今まで関わることの少なかった空間と出会ったりしたことで、子供自身、新しい世界を知るきっかけにもなったようです。

ちなみに友人の子は、スポーツに力を入れたい気持ちがあり、受験校選びではグラウンドやトレーニング施設の充実度を重視していたとか。その子は複数の学校からスポーツ推薦の話をもらうほどの子でしたが、どの学校も通いやすさや、チームの成績、偏差値などに大きな差がなかったみたいです。そのため、施設がいちばん充実していた学校を選んだようですね。

勉強に力をいれたい子は、学校選びで図書室にこだわる印象もあります。本の数だけでなく、自習スペースがあるか、リラックスして過ごせる場所か、といった点もポイントのようです。

新しい出会い

学校見学や文化祭に行くと、学校ごとに生徒の特徴に違いがあることにも気づきました。子供も感じたようで、「この学校は優しい雰囲気の人が多かった」「あの学校は、どの先輩も積極的に話しかけてくれた」と話していましたね。「この人たちと過ごしたい」という子供の声は、志望校選びの大きな参考となりました。私自身、在校生の様子を観察しながら「元気な子が多いな」「生徒がのびのびしてるのは、学校が個性を大切にしているからかな」と考えることも。わが子が友達の輪に入った姿を想像して、「この学校なら楽しく過ごせそうだな」と考えることもありました。

ちなみに私の子は、小学校の友達との関係に少しつまずいた経験があります。そのときは塾の友達との出会いが子供の気持ちを救ってくれたようですが、この経験からいえるのは、「新しい出会い」は子供にとって大きな意味をもつということ。小学校の友達になかなか馴染めない子も、中学受験をして新しい友達との出会いがあれば、気後れせず中学校生活を送れるかもしれません。

私立中学は、学校ごとに大きな特徴があった

私が私立中学に期待していたポイントは、建学の精神や、学校の施設などさまざまでした。そして学校ごとに、本当に大きな違いがあることも新鮮な驚きでした。これから学校選びを考える方は、中高の6年間、子供にどう過ごして欲しいのか、どんな子に育って欲しいのかを考えておくと理想の学校に出会えるかと思います。わが家もそうでしたが、中学受験は子供の将来について考える良いきっかけにもなります。子供の性格などを踏まえ、より充実した生活が送れる学校を探してみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

合わせて読みたい