私立中学受験を決断する前に知っておきたい3つのこと (1ページ目)
中学受験をするかどうか検討する際、私立中学受験でいったいどれくらいのレベルの問題が出されるかということが気になるかと思います。学校のレベルによって入試の難易度はさまざまですが、中堅以上の学校を受験する際に知っておきたい私立中学受験の実情をお伝えします。
[1]学校の勉強とはまったく違うレベルの難しい内容が問われる
中堅以上の私立中学受験では、小学校で勉強している内容とはまったく別といっていいくらい難しい問題が出されます。学校のテストで満点を取り続けている子供でも、中学受験用の模擬試験では0点に近い点数しか取れないということは珍しくありません。
学校のテストは習った内容を身につけているかを「確認」するためのものですが、私立中学入試問題は「選抜」するための問題です。学校の指導要領を大幅に逸脱する内容が入試で問われるのは、中・高・大の入試のなかでも中学受験だけといえます。
たとえば私立中学受験の理科・社会は、公立の中学生が学習する内容よりも「広く、深い」ものになっています。高校受験を目前に控えた中学3年生でも、私立中入試問題の理科・社会には太刀打ちできないことがあるほどです。
したがって、安易に中学受験の道に進むと、子供によっては「自分は勉強ができない」と思いこんだり、親から与えられるプレッシャーから勉強アレルギーになったりすることもあるのです。
[2]3人にひとりしか第一志望の学校に合格できない
私立中の受験倍率は多くの学校が2倍以上で、5倍を超える私立中も珍しくありません。一般的な中学受験勉強のスタートは新3年生の1学期、つまり小学2年生の2月。それからほぼ毎日塾に通って総額数百万円の学費を払って受験に臨んでも、3人にひとり程度しか第一志望校に入れません。
中学受験は年齢的なものからくる精神的なもろさから、「まさか」の不合格も多く、不確定要素も大きいです。私立中学受験をめざす多くのご家庭は、当然「志望校合格」を目標にします。しかし、志望校の合格だけを目標にすると、不合格になったときの喪失感から立ち直るのに時間がかかります。
ですから、「中学受験のための勉強をすること自体に価値を見出せること」が理想です。中学受験勉強はつらいだけでなく、その内容の深さから、学校の授業では味わえない「学びのおもしろさ」があるのです。そのような学習を小学生のうちにすることの意義は大きいでしょう。
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