
私立中学受験を決断する前に知っておきたい3つのこと (2ページ目)
専門家・プロ
2018年3月15日
西村創
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[3]私立中学受験は、知的好奇心が旺盛な早熟タイプの子供が有利
知識を広げる(深める)ことに喜びを感じられる子供でないと、親や塾の講師がいくら働きかけても、受験勉強の「やる気」が長続きしません。読書、パズル、実験……といった知的な活動に積極的な子供は私立中学受験への素養が備わっています。
負けず嫌いの性格の子供も中学受験に向いています。簡単には解けない算数の問題に夢中で長時間取り組む子供は、難関校の入試問題に対してもまさにパズルに興じる感覚で取り組むようになります。
また、思考や作業のスピード感があることも中学受験には重要です。入試では制限時間内に効率よく得点する「要領」が必要だからです。
さらに中学受験は、精神年齢が高い早熟タイプが圧倒的に有利です。たとえば国語の入試では、抽象度の高い論説文や「笑顔の裏に隠された悲しみ」「異性にわざとそっけない態度を取る思春期の少年の心情」「祖父の孫に対する愛情」などがテーマとなっているような物語文を読解させ、その心情を記述させる問題が出されます。
もちろん、他教科でも論理的な思考力が求められる問題が多く、精神的な成長が早いわけではない子供は、解法テクニックをいくら学んでも解き切れないという事実があります。
いかかでしたでしょうか。中学受験は取扱危険物です。安易に周囲に流されて中学受験の道に進む前に、ご家庭で受験への取り組み方をよく話し合ってから、慎重に選択してください。
※記事の内容は執筆時点のものです
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