中学受験が「家族の一大プロジェクト」と言われる理由
中学受験は「家族の一大プロジェクト」と言われます。試験を受けるのは受験生本人なのに、なぜ家族の関わりが重要な意味をもつのでしょうか? これから受験をめざすうえで大切な「家族の役割」について解説します。
Contents
中学受験は「家族の団体競技」
中学受験の主役、それは受験生本人です。しかし受験生ひとりだけでは、合格を勝ち取ることはできません。
たとえばスポーツの世界では、プレーをする選手のほかにも、選手を指導するコーチ、そして作戦を立てる監督など、試合の勝ち負けを左右する重要な役割をもった人が多くいます。中学受験で考えると「選手」は受験生、技術面の指導をする「コーチ」は塾の先生や家庭教師、そして選手のスケジュールやコンディションを管理する「監督」は親にあたるでしょう。
さらに言えば、受験生を見守り応援する兄弟や祖父母は「サポーター」ともいえます。サポーターからの応援がスポーツ選手に力を与えてくれるように、受験生にとっても周囲からの応援は大きな支えになるのです。このように、周囲のサポートとチームワークは、受験生を支えるうえでとても重要な意味をもちます。
親の役割
では、家族はどのようにして受験生を支えていくべきでしょうか? まず、親には次の3つの役割があります。
- 経済面のマネジメント
- 学習・生活面のサポート
- 精神面のフォロー
経済面のマネジメント
中学受験を考える場合、入学金や授業料といった学費の用意はもちろん、併願校も含めた受験料の用意も必要です。塾や家庭教師、模擬テストなど、合格に向けた学習環境を整えるための費用を準備しておく必要もあります。
学習・生活面のサポート
塾通いが始まると子供は忙しい日々を送るため、親がスケジュールを管理する場面が出てきます。学年が上がると夕食の時間を塾で過ごすことも多いため、お弁当を用意する時間や手間もかかってくるでしょう。帰りが遅くなると塾にお迎えに行く必要もあり、春休みや夏休み、冬休みには塾の季節講習や正月特訓もあります。旅行やお出かけなど、家族で毎年楽しみにしている恒例行事をあきらめる必要が出るかもしれません。
精神面のフォロー
テストの点数が落ちたり、塾のクラス落ちを経験したりと、受験生には多くのプレッシャーがのしかかります。しかし、受験生といってもまだまだ小学生。学力が高い子でも、メンタルがくずれると途端に成績が急降下することもあります。入試が近づくと親も大変な時期を迎えますが、冷静な心、そして暖かい心を忘れず、子供の精神面を支えてあげることも大切な役割のひとつです。
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