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ゲームばかりでなかなか勉強をしない息子。やる気を出させるにはどうしたらいいのでしょうか|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

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2021年1月12日 桜井信一

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『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小5のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

なかなか勉強をしない息子に頭を抱えています。塾の宿題も学校の宿題も「やらなければ」という考えはあるようなのですが、いつも目の前の誘惑に負けてしまっています。最大の誘惑であるゲームを隠すと激怒し、一日中ずっとまとわりついてゲームを要求してきます。「ゲームをしたあとに宿題をする」と約束しても守りません。

宿題は塾の授業終了後の自習時間でやり、残りは1週間後の授業がある直前。その時の集中力は素晴らしいのですが、直前詰め込みのためすぐに忘れてしまい、毎月のテストでは全く結果が出ません。宿題をやり始めるのが遅すぎて終わりきらないときもあります。当然、テスト勉強をやることもありません。

ゲームの時間は私のスマホアプリで管理しており、テレビのICカードを抜いたこともあります。あの手この手で対応してきましたが、入塾した小3からもうすぐ小6になろうというこの時期になってもまったく状況は変わりません。本人は受験を希望しています。主人は「やる気がないのならやめさせろ」と言うばかりで、あてになりません。

成績は低迷していますが、親バカながら「もう少し頑張れば成績を伸ばせるのではないか」と感じています。でも、このままでは時間がありません。息子にやる気を出させるにはどうしたらいいのでしょうか。

相談者:疲れた母
お子さまの学年:小5


桜井さんの回答

疲れた母様、こんにちは。

親バカでもなんでもなく、やれば出来る子はいくらでもいるのです。やらせるのが難しいわけです。ゲームの相談は数えきれないほど聞いてきましたが、皆さん最初で失敗しているのです。ゲーム好きになってからではなかなか難しいのです。

ぼくが子どもの頃は、インベーダーゲームにハマりました。夢中になりましたね。勉強とは無縁でしたのでやめる理由もありませんでしたが、ゲームのおかげでいつもお小遣いが底をついていました。この状態から勉強に夢中にさせるのはなかなか厳しいのです。

そんなことがあり、父親になったぼくはゲームにはずいぶん警戒していたのです。ゲームをする子がいかにダサいかを低学年から叩き込んでいました。将来ギャンブルでもされたら困るなあと思ったわけです。小学校卒業と同時にスマホを持たせましたが、ゲームにハマることはありませんでした。先手がカギなのです。

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オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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