連載 桜井信一の中学受験相談室

アメリカ在住です。コロナ禍で息子の勉強は遅れるばかり、いっそのこと母子での帰国も…と考えています|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

専門家・プロ
2021年1月22日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小3のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

アメリカに住んでもうすぐ1年になる小3男子の母です。 コロナ禍のなか、現地の学校はいまだに週2回の登校です。 息子は英語に苦労し、日本語も忘れてきています。

同じ学校に子供を通わせている日本人のご家庭は何件かありますが、中学受験をする子はいません。息子の勉強は、私が朝からつきっきりで現地校のオンライン授業を見ています。

帰国は小6の春か夏になりそうなので、英語ができるようになる前提で、帰国生受験を考えています。情報量も少ないなか英語、日本語ともに勉強は完全に手探りで、日本から手に入れた問題集などをなんとか日々こなしています。

息子は「勝手にアメリカに連れてこられた」と感じているようで、前向きに日々の勉強に向き合えていません。 日本や世界の歴史は大好きで、学習漫画を熱心に読んでいるのですが、私が読んで欲しい英語の本は全く進みません。

私も気持ちの余裕がなく英語でいっぱいいっぱいのなか、息子の勉強は遅れるばかりで、いっそのこと母子での帰国も…と考えています。

日本の中学受験もコロナ禍で大変かと思いますが、現地校にも満足に行けない現在は、日本の週5登校がうらやましくて仕方ありません。

悩みは切実です。アドバイスをお願いします。

相談者:みき
お子さまの学年:小3


桜井さんの回答

みき様、こんにちは。

海外に赴いた時点で、日本の子どもたちと同じことを満足な状態で望んでも叶わないと思います。不利になる部分ばかり見るのではなく、有利になる部分にも目を向けてください。

英語も日本語も必要ということですよね。昔なら「毎日日本語で日記を書きましょう」といった話になるのかもしれませんが、今ではインターネットという便利なものがあります。

たとえば通信ゲームを通して日本語で短文のやりとりができますよね。SNSにも色々あるでしょう。これもダメ、あれもダメでは「勝手に連れてこられた」という気持ちは消えないかもしれません。ゆったりとラフに考えて、いろんな可能性を試しましょうよ。

私がやらせていただいているオンライン授業にもさまざまな国に赴任しておられるご家庭の生徒さんがいますが、皆さん色々と不都合なんです。そのなかでできることを見つける人と、不満でストレスになるだけの人がいるんだと思います。

母子での帰国の前に「いっそのこと」とありますから、それは最終手段なのでしょう。ということは、まだいろんなことを試しても良いのではないでしょうか。


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※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者
桜井信一 専門家・プロ

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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