中学受験ノウハウ 塾選び

中学受験の塾選びはどうしたらいい? 知っておきたい中学受験塾のタイプ3つとその特徴 (1ページ目)

専門家・プロ
2018年3月15日 西村創

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中学受験をすることを決意したら、最初にすることが塾選び。どんな塾を選ぶかによって中学受験の結果が大きく左右されます。お子さんに合う塾を選ぶために、3タイプの塾の特徴をお伝えします。

中学受験塾のタイプ[1]大手進学塾

関東なら「SAPIX」「早稲田アカデミー」「日能研」、関西なら「浜学園」「希学園」「馬渕教室」といった大手進学塾の名前をご存じの方は多いでしょう。

これらの大手進学塾には、長年蓄積してきた受験指導のノウハウがあり、最新かつ豊富な入試情報を得ることができます。

学力別に複数のクラスが設定されているため、同じレベルの学校を志望しているクラスメイトから刺激を受け、勉強のモチベーションが維持しやすい環境といえます。

小6からは御三家や有名大学付属の受験生専門のクラスの設定もあります。

また、過去問から出題傾向が綿密に分析され、各中学校専用の対策テキスト/テストが用意されているのも特徴です。このように、合格に向けて合理的に学習を進められるカリキュラムを各塾が工夫しています。したがって、難関校をめざす場合、塾選びの第一候補は大手進学塾となるでしょう。

大手進学塾に向いている子供は、授業前後に講師に積極的に質問しに行けるタイプです。このタイプの子は大手進学塾で特に大きな成績の伸びが期待できます。ただ受け身で授業を受けるだけでなく、子供自身で勉強内容の質問や自習室を活用できるとよいでしょう。

また、親も子供の学習状況を相談したり、保護者会、配付資料などで情報を積極的に収集したりすることが大切です。

中学受験塾のタイプ[2]個別指導塾

かつては個別指導=補習塾でしたが、今では難関校の合格実績が高い個別指導塾も多くなりました。

個人の理解度に合わせた指導をしてもらえるという点が最大のメリットです。

1科目のみという単科受講や、特定の科目の授業数を増やすというようなカスタマイズができることから、苦手科目を早期に克服したい人にも向いています。

とくに難関校をめざす場合、個別指導塾と集団指導の大手進学塾と併用する家庭も珍しくありません。集団指導の塾の授業で理解しきれなかったところや、出された宿題を個別指導塾で見てもらうといったケースがあります。

また、帰国子女枠入試や近年増えてきている英語受験に対応してもらうなど、臨機応変にニーズに応えてもらえる塾が多いのも、個別指導塾ならではの特長です。

大勢の生徒がいるなかで質問することをためらうお子さんでも、個別指導であれば気兼ねなく質問できますし、都合で授業を休んでしまっても授業が進んでしまうことがないので安心です。集団指導の塾と違いクラスごとに担当講師が固定されていることもないので、相性のよい講師に担当してもらうということも可能です。

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西村創

西村創

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早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wings、栄光ゼミナール、明光義塾などで指導歴25年以上。新卒入社の早稲田アカデミーでは入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位に輝く。駿台ではシンガポール校講師を経て、当時初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。河合塾Wingsでは講師、教室長、エリアマネージャーを務める。また、全国の中学校・高校でのセミナー講演、書籍執筆などに携わる。著書は『中学歴史が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)の他多数。「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信中。
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