公立中学の学費はどれくらいかかる? (2ページ目)


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学習費のうち最も高いのは教科外活動費!

先の調査によれば、公立中学における学校教育費と学校給食費、そして学校外活動費の内訳は、次のようになっています。

・学校教育費……133,640円
・学校給食費……43,730円
・学校外活動費……301,184円

最も高いのが学校外活動費で、学習費総額全体の約6割を占めています。実は私立中学の場合も学校外活動費は320,932円で、公立中学の場合と大きな差はありません。大きな差が出るのは学校教育費で、私立中学の場合は997,435円と公立中学の約7.5倍。授業料の負担が大きいだけでなく、多額の学校納付金などもあって大きな差が生まれています。

教科外活動費のほとんどが塾などの学習費

公立中学の学習費総額の約6割を占める学校外活動費ですが、そのほとんどが「補助学習費」、つまり塾などの費用です。補助学習費の平均は23万9,564円ですが、学年ごとに調べると、中学1年次は年間14万8,870円、中学2年次は19万5,165円、そして中学3年次で36万9,515円と大きく増えています。これは高校受験に向けて中学3年生から塾に通い出す人が多いためでしょう。なお、私立中学の場合、中高一貫校が多いこともあり、3年次に補助学習費が大きく増えるということはありません。

学校選びにあたっては、お金のことをきちんと考えよう

公立中学の学費は、私立中学と比較すると非常に安く済むといえます。特に学校にかかる費用には、大きな差があります。中学進学の際の学校選びは子供の希望を優先してあげたいところですが、こうした学費の面も考慮するべきでしょう。

⇒データ引用元:文部科学省『平成28年度「子供の学習費調査」の結果について』
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/1399308.htm

(中田ボンベ@dcp)

※記事の内容は執筆時点のものです

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