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感情を表す言葉は国語の命! 物語文や作文で気持ちの表現を大切にしよう

2021年7月26日 みみずく

中学受験生は、豊富な人生経験がないため、感情を表す言葉をあまり知りません。このことが国語の成績に大きく影響します。感情を表す言葉と物語文・作文の関係について言及し、気持ちの表現を身に付ける方法を紹介します。

物語文・作文では感情を表す言葉を大切にしよう

中学受験生の多くは、感情を表す言葉というと「うれしい」「悲しい」などしか思い浮かべられません。これでは入試国語を解くのが難しくなります。

物語文では感情を表す言葉の意味が問われる

2021年度の中学入試国語の問題を見ると、麻布中で「まい上がる」が、早稲田中で「ふてくされる」が傍線部に含まれていました。これらの言葉の意味が直接問われているわけではありません。しかし、傍線部から登場人物の心情を解釈する問題である以上、これらの言葉の意味がわからない、もしくは誤って覚えていると、正解できない可能性が高まります。

このように「上位校」「難関校」と呼ばれる中学では、「まい上がる」のような難しめの言葉の意味を知っていることを前提として、さらに一歩踏み込んだ解釈が求められます。

一方、多くの中学では「まい上がる」の意味自体が問われます。「本文中での意味として最もふさわしいものを選びなさい」という指示があっても、文脈解釈は許されません。「まい上がる」なら、どのような文脈の中にあっても、「浮かれていい気になる」という辞書的な意味が正解で、「気持ちが落ち着かない」は不正解です。

感情を表す言葉の言いかえで良い作文になる

都立中高一貫校の適性検査などでは作文を書く必要があります。作文で気持ちを書く場合、「うれしい」「悲しい」などでも構いません。しかし、これらの言葉しか知らないと、同じ言葉を繰り返してしまい、幼稚な文章になりがちです。

より良い作文を目指すなら、「うれしい」の言いかえも知っておく必要があります。たとえば、慣用句の「胸を躍らせる」や四字熟語の「喜色満面」、比喩の「天にも昇る気持ち」などを使ってみるのもよいでしょう。また、「思わず飛び上がった」「にっこり微笑んだ」のように、具体的な行動の描写を通して「うれしい」を表現するのも有りです。

感情を表す言葉は日常生活で増やしていこう

感情を表す言葉は何となく日々を過ごしているだけで身に付きません。そこで、保護者は子供に次のような方法を教えてあげるとよいでしょう。

言葉のノートを作ってメモしていく

受験勉強の対極にあると考えられがちな小説や漫画、アニメなどは、感情を表す言葉の宝庫です。もっとも、ただ読むだけ、ただ見るだけ、だと遊びでおわります。言葉のノートを作り、知らない言葉をメモしていくことで、遊びが勉強へとつながっていきます。

たとえば、太宰治「走れメロス」の冒頭には「激怒」という言葉があるので、辞書を引いてみましょう。「はげしく怒ること。」という意味があるはずなので、これをノートに書き写します。さらに、ネットで「激怒 類義語」と検索すると、「逆上」「憤慨」などの言葉が出てくるので、これらも書き足します。さらに、「用例.jp」というサイトで「激怒」を検索すると、さまざまな例文が出てきます。気に入った例文もメモしましょう。

このように言葉のノートを充実さて、それを何度も見直すことで、感情を表す言葉が増えていきます。

難しい言葉を会話などで使うようにする

「激怒」のような、普段あまり使わない言葉は記憶に定着しにくいものです。だからこそ、こうした言葉を会話などで積極的に使うようにすることが勉強になります。

友達との会話で「先生がとても怒っている」ではなく「先生が激怒している」と言うと、友達に「激怒って何?」と聞かれるかもしれません。そのときに「激怒ははげしく怒ることだよ」と説明すれば、「激怒」という言葉をきっと忘れないでしょう。

友達や家族との会話だけでなく、日記や作文などを書くときにも、新しく知った言葉をどんどん使っていくのがお勧めです。普段使っている「悲しい」を「やるせない」「心が痛む」などに言いかえられれば、言葉が定着するだけでなく文章もレベルアップして、一石二鳥の効果があります。

気持ちを上手に表現できれば毎日が充実する

感情を表す言葉をたくさん知っていると、中学受験で有利になる以上のメリットがあります。具体的には、日常生活で自分の行動を振り返るときや、相手に何かを伝えるときなどに、気持ちを上手に表現できるようになります。そうすると、自分の悲しみを軽くできたり、たくさんの人と楽しみを共有できたりして、毎日が充実するはずです。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

家庭教師/ライター。墨田区・台東区を拠点に活動している個人家庭教師。家庭教師を本業としつつ、ライターとしても活動しています。モットーは「好きな人を応援する」。小学生の指導科目は国語・算数(数学)・英語・理科・社会・作文など。「楽しく学びながら、中学の準備をする」ことを目標に指導をおこなっています。

Webサイト:みみずく戦略室 墨田区・台東区のプロ家庭教師&ライター
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