中学受験ノウハウ 通塾の悩み

クラス落ちは親もキツイ……。原因をしっかり理解してクラスアップを目指そう

2022年1月30日 浅野桃

塾での息子のクラス落ち ――。この連絡を受けたとき、私は大きなショックを受けました。この後のクラスでは、志望校合格に向けて十分な指導が受けられないかもしれない。志望校の変更も考えなくてはいけないかも……。こうしたさまざまな思いが、頭を一瞬でよぎりました。でも少し冷静になると、「クラスアップに向けて親の私が手伝えることはたくさんある」と気づいたのです。

クラス落ちの原因と対策

息子がクラス落ちを経験したのは、5年生の秋。それまでは一番上のクラスにずっといたので、親としてもなんとなく安心してしまっていました。しかし、突然のクラス落ち。はじめこそ焦ってしまいましたが、「誰でも順調なときと、そうでないときがある」と思い直し、どうして今回はだめだったのかという原因、そして対策を考えました。

クラス落ちの原因(わが家の場合)

  1. 問題を解く時間が足りなかった
  2. 覚えるべきことを覚えてなかった
  3. 宿題をやりきれていなかった

原因[1]問題を解く時間が足りなかった

息子が通う塾では、塾内テストの結果でクラス判定がされていました。そこでまずは息子に、「今回のテスト、どうして結果が悪かったと思う?」と聞いてみることに。すると「算数を解く時間が足りなかった」とのこと。つまり、算数の最後の問題までたどり着かなかったことが、クラス落ちの大きな原因だったんですね。

【対策】1回で正確に解けるように毎日訓練

時間が足りないのであれば「スピードアップの練習を」と言いたいところでしたが、計算をくり返さなくても、まずは「1回の計算で正確に解けるようになることのほうが大切なのでは」と私は考えました。最後まで解けないということは、見直しをする時間などは当然ないだろうと思ったからです。

たとえば、息子が通う塾では「毎日計算ドリル」という宿題がありました。毎日1ページずつドリルを解き、答え合わせとやり直しをしたものを1週間分まとめて提出するという宿題です。私はこの宿題を息子任せにしていましたが、クラス落ち後は「これからはお母さんが答え合わせするね。見直しもしないで持ってきて」と伝えました。そして息子が解き終わったドリルを見てみると、私が想定していたよりもたくさんの問題を間違えていたんです。そこで「まずは1回で答えをバッチリ合わせられるように頑張ってごらん。そうしたら見直しの時間も節約できるし、計算の自信がつくと思うよ」と息子に話しました。その次の日、息子は前日よりていねいに問題を解いたのでしょう。「できた! 」と持ってくるまでに少し時間はかかりましたが、間違いはたしかに減っていました。

クラス落ちを経験するまで、息子のなかには「できるだけ早く解いて、後で見直しすればいいや」という考えがあったようです。そのためクラス落ち後は、この考えを改めつつ、むしろ「見直しは必要ない」と思えるくらい正確に問題を解く訓練をしていきました。

原因[2]覚えるべきことを覚えてなかった

息子は「理科でわからない問題があった」とも言っていました。「“わからない”とはどういうことかな」と思って答案用紙を見てみると、わからないというよりは「覚えるべきことを覚えていない」状態だったんです。

【対策】クイズ形式でチェック

覚えるべきことを覚えていたら、当然のようにテストは簡単に思えます。「知ってることがテストに出てる!」となるからですね。そしてありがたいことに、息子の塾では理科の小テストが毎週あって、そのテストはあらかじめ出題範囲が決まっているものでした。つまり、覚えるべきことが事前に与えられていたのです。

そこで私は、テスト範囲に該当するテキストの箇所を毎回見てみることに。そして息子がおやつを食べているときなどに、「今日の理科の小テスト、冬鳥とか夏鳥の問題が出るみたいだよ。覚えたー? 」と何気なく聞いてみたり、「今日の予想問題!」として問題を出してみたりしました。こうしたことを続けた結果、「お母さんの予想問題、テストに出たよ!」と言ってくれたり、「また予想問題出して」とお願いしてきたりすることも増えました。この頃の息子は、まだまだ小学生。このあたりはかわいかったですね。

そして息子が通う塾の場合、理科のクラス判定テストは“小テストの集大成”のような形だったこともあり、小テストの対策を着実にしていったことで自然と力がついていきました。

原因[3]宿題をやりきれていなかった

クラス落ち後、私は息子の宿題もチェックしてみました。すると、得意科目の宿題はきちんとできている一方で、あまり好きではない科目の宿題はないがしろにしていることがわかったのです。

【対策】どの教科もやりきれるようにチェック

出された宿題は全部やる。私自身、これは当然のことと思っていたのですが、「子供にとっては案外難しいんだな」ということがよくわかりました。好きな科目の宿題はすらすらできるけど、嫌いな科目はついつい後回し……。でも宿題は提出する必要があるので、嫌いな科目は適当にやってしまっていたのです。

ちなみに息子は、漢字が嫌いでした。いつもいい加減に書いていたため、クラス判定テストのときもきっちり書けなかったのです。そこで「漢字の時間」を決め、その時間は漢字の練習だけに取り組むことにしました。具体的には、毎週決まった時間に漢字の宿題をすることを徹底し、「とめ」「はね」を含め、きちんと書けているかを私がチェック。そのうえで宿題を提出させるようにしたところ、漢字に対する息子の苦手意識は減っていったようです。

まとめ

息子の場合、今回お伝えした3つの対策の成果が出たのか、次のクラス判定テストで一番上のクラスに戻ることができました。私自身、息子の勉強を手伝うなかで「得点アップには習慣を見直すことが大切かもしれない」といったことも発見できました。特に、親の声かけが結果に直結するということを学べましたね。クラス落ちは親としてもキツイですが、原因を突き止め、対策を冷静に打っていけば、近いうちにリベンジを果たせるはずです。ぜひ親子一丸となって、クラスアップを目指していきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

元・国立大学国際関係学部職員。イギリスへの留学経験有り。現在は大学生の息子と中学生の娘をもつ2児の母。息子は関西トップクラスの中高一貫校から現役で東京大学に進学できたものの、わたし自身はいわゆる「教育ママ」ではなく、子育てそのものを楽しんできた。現在も勉強面より、子供が心も身体も元気に育つことを目指し、日々の食事作りやお弁当、おやつ作りに精を出す。近年は「PTA本部役員」としてPTA改革にも取り組む。