火星が地球に最接近! 身近な惑星を観測するための基礎知識
2022年12月1日は、火星が地球に最接近する日。2020年10月6日から2年2か月ぶりの最接近ということで、楽しみにしているお子さんも多いでしょう。火星の特徴や最接近の理由をしっかり理解しておけば、天体観測がさらに楽しくなるはずです。
火星はどのような惑星か?
火星は、太陽を回る8つの惑星のうちの1つです。地球と同じく固体の大地があり、環境が地球に近いため「地球型惑星」に分類されます。
火星の特徴
火星は、太陽系の惑星のうち太陽に近い方から4番目です。大きさは水星に次いで2番目に小さく、直径は6792km。地球の直径が12756kmなので、火星の直径は地球の直径の半分くらいです。
「赤い惑星」と呼ばれる火星は、肉眼で観測すると赤みがあります。この赤みは、火星の表面にある酸化鉄(鉄さび)に由来します。また、谷や砂漠のような地形がみられるのも特徴です。
火星の大気は薄く、その95%は二酸化炭素で、酸素はほぼ含まれません。-133~27度の気温差があり、平均気温は-55度です。
火星の自転と公転
天体が直径を軸として自分で回転することが「自転」、他の天体のまわりを回ることが「公転」です。火星は地球と同じく自転していて、さらに太陽のまわりを公転しています。
地球の自転周期は23時間56分であるのに対して、火星の自転周期は24時間37分です。地球と火星の自転周期には約40分の差しかありません。しかし、地球の公転周期は365日であるのに対して、火星の公転周期は687日です。火星と火星の公転周期には約1.88倍の差があります。
周期は、定期的に同じことが起こる場合、ある状態が起こってから再び同じ状態に戻るまでにかかる時間や期間です。
火星の最接近はどのような現象か?
火星の特徴をふまえた上で、火星の最接近がなぜ起こるのかを理解しましょう。
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