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桜美林高校が新しい放課後学習支援プログラムを採択! 模試の偏差値が平均2.2ポイントアップ!


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私立中高一貫校である桜美林高等学校(東京都町田市)はこのほど、新しい放課後学習支援プログラムを採択し、プログラム受講生の全国模試が平均2.2ポイント上昇するという成果を得ました。

学力別にAIレコメンド演習重ね、大学生メンターがサポート

今回採択となったプログラムは、大学生メンターによる校内自習室運営で首都圏最大規模の学校数を誇るトモノカイが、SchoolTech事業を展開するClassiおよびベネッセコーポレーションと連携し、提供したものです。

ベネッセが提供するアセスメントを元に、Classi上で学習データを蓄積、個別最適化されたウェブドリル(AIレコメンド演習)を提供。

そのデータ、教材を活用しながら、放課後や長期休暇中に開講する校内塾*においてトモノカイが派遣する大学生メンターが、50校超の学校で実践されたプログラムの設計運営ノウハウのもと学力層別に合わせた指導を行います。

*校内塾とは…学校内の空き教室を利用して授業の補足や進学準備教育を行うサービス

プログラム概要

■対象者:桜美林高校 高校1年生のうち成績下降傾向の68名
■概要:
①2022年7月に実施した全国模試(ベネッセ総合学力テスト)の結果をもとに、生徒の学力層別の課題を洗い出す。

②①の結果を踏まえ、トモノカイ、ベネッセ、Classiの三社で先生とともに今後の方針を検討。授業でできること、校内塾で行うことを仕分けた上で放課後プログラムをカスタマイズする。

③学力下降傾向の生徒68名を対象に、校内塾を実施。成功体験の獲得を目的に、ミニテストとウェブドリル(AIレコメンド演習)を繰り返す。演習中のつまずきは大学生メンターがサポートして解消する。

導入結果

通常成績が下降しがちな夏から秋にかけての全国模試において、全体の底上げが実現しました。2022年11月に実施した全国模試(ベネッセ総合学力テスト)では偏差値平均が40.8から43と2.2ポイント上昇しています。

同プログラムは、教員の業務時間を増やさずに学力の底上げを実現しており、先生の働き方改革にも寄与していることが言えます。

背景

学校が抱える課題が複雑化・困難化する中、先生の長時間勤務が課題となっています。2016年の調査によると、高校教員の勤務時間は一日あたり平均11時間33分にものぼり、7割以上が「教材準備の時間が十分にとれない」と回答するなど日々の忙しさに関する悩みが浮き彫りになっています。

一方で、保護者が子どもへの教育にかける熱量の高まりに伴い、学校への期待や要望も強くなる傾向にあります。

こうした背景を受け、学習の質と量を担保するために放課後の「自習室」を設ける学校も増えています。しかし、多くの学校では生徒の自主性に頼ったり、教員が勤務時間を延長したりすることで対応しています。

これを受け、三社が連携して提供する同プログラムは、外部リソースと教育データを活用し、教員の負荷を軽減しながら生徒の学力向上を試みました。

桜美林高等学校 先生のコメント

「導入当初は、生徒が放課後学習に自主的に参加してくれるきっかけとなればといった程度の期待でしたが、導入後は本校の進路・学習指導とトモノカイ・ベネッセ・Classi3社との連携がうまくいって、長年の本校の課題にも取り組むことができ、また教員だけでは動かせない、生徒の『学習のPDCAサイクル』が回り始めたので、今後への期待感は倍増しています!」–進路指導部長 野村健太郎先生 

「運用は走り出したばかりではありますが、生徒達が楽しく来たくなる場であり、かつ真剣に取り組める場を提供するには年間のスケジュールを含め、案を出し合い協議することが大切だと感じています。学校が抱える問題や改革したいところ=生徒へ良い学びの提供に繋がるのだと思います」–竹村泰典先生

今後について

同サービスは今後、全国展開を目指し、トモノカイの大学生メンターを自習室に直接派遣するだけではなく、オンラインで指導できる体制構築を目指しています。

トモノカイ:https://www.tomonokai-corp.com/

※記事の内容は執筆時点のものです

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