新学習指導要領・大学入試共通テスト開始が中学入試に与えた影響
2021年4月、中学校で実施される学習指導要領が改訂され2年が経ちました。
また、2021年からは大学入試共通テストもスタートしています。
この変化が、中学入試にどのような影響をあたえているのか、現状で考えられることをご紹介します。
Contents
新学習指導要領で変わったこと
学習指導要領とは、カリキュラム(教育課程)の基準のことで、日本のどの地域でも一定水準の教育を受けられるよう、文部科学省により作られたものです。
また時代の変化や社会のニーズなどを反映させるため、約10年に1度改訂されています。
2021年改訂は変化する時代に対応できる力を意識
今回の改訂は、グローバル化やAI(人工知能)などスピーディな技術革新などにより、お子さんが成人するころには社会構造や職業の在り方が大きく変わることを想定し、定められました。
自ら課題を設定し、主体的に行動できる人材が求められる時代になる。だから学校にもそうした教育が必要だと書かれています
具体的には、何を理解しできるかの「知識・技能」だけでなく、得た知識・技能をどう活用するかの「思考力・判断力・表現力」。
そしてどのように社会や世界と関わるかという「学びに向かう力」の3つをバランスよく育てることを目指しています。
たとえば、「知識を問う問題」では「東京都の都庁所在地はどこですか?」となります。
ここから「なぜ新宿が都庁所在地だと思いますか?」と問うと、交通網や歴史などを調べその理由を考えさせる「思考力を問う問題」ということになります。「東京」という別解とその理由を挙げる人もいるかもしれません。
さらにこれを発展させ「あなたなら東京都の都庁所在地をどこにしますか?」と尋ねられたとき、しっかりとした根拠やデータに基づいて思考力・判断力等を働かせ、自分なりの答えを導くことができるか。
これが、「学びに向かう力を問う問題」の例ということになります。
参考:学習指導要領の趣旨の実現に向けた個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に関する参考資料(文部科学省 2021年3月版)
英語と数学はとくに大きな改訂も
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