学習 算数

あまりのある割り算の教え方とは? 保護者が子どもにわかりやすく説明するコツ

2023年6月07日 みみずく

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割り算の中でも特につまずきやすいのはあまりのある割り算です。子どもが「あまりをどうやって求めるの?」などと悩んでいたら、保護者が教えてあげるとよいでしょう。今回は、その教え方を具体例も交えながら紹介します。

あまりのある割り算とは?

保護者があまりのある割り算を教える場合、「計算したらこうなる」だけでは子どもがなかなか納得してくれないでしょう。あまりの意味をしっかり理解させることが大切です。

あまりとは何か?

あまりとは、割り算をして割り切れずにあまった数です。17÷5を子どもに教えるのなら、「17個のあめ玉を5個ずつ袋に入れていく」といった具体例を示すのが効果的です。あめ玉の袋は3袋できますが、あめ玉2個を袋に入れられません。これを17÷5=3と表した上で、袋に入らないあめ玉2個があまりです。ちなみに、17÷5=3の3はといいます。

17÷5の5よりもあまりは小さい数になります。割り算では、「17個のあめ玉を5個ずつ袋に入れて2袋にして、あめ玉7個をあまりにする」とは考えません。子どもには「割る数>あまり」をしっかり覚えさせましょう。

小数の割り算のあまりをどう表す?

小数の割り算では、割る数を整数に直してから計算するのが一般的です。具体的には、割る数を整数にするため10倍、100倍、…して、割られる数も同じく10倍、100倍、…します。たとえば、1.5÷0.5は、1.5も0.5も10倍して15÷5=3と計算できます。

一方、子どもは1.7÷0.5を17÷5=3あまり2と間違いがちなので、保護者は要注意です。もし子どもが間違っていたら、保護者は「1.7÷0.5は1.7を0.5ずつ分けていくことだよ」と説明しましょう。その上で、0.5×3に0.2を加えれば1.7になるので、あまりは0.2であることに気づかせます。

小数の割り算では、あまりの小数点の位置は割られる数を基準とします筆算をする場合、割られる数のもとの小数点をあまりに下ろすことも、しっかり教えておきたいところです。

あまりのある割り算の表し方は?

割り算の計算は17÷5=3あまり2と表します。これ以外の表し方を子どもに理解させましょう。

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みみずく

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家庭教師/ライター。墨田区・台東区を拠点に活動している個人家庭教師。家庭教師を本業としつつ、ライターとしても活動しています。モットーは「好きな人を応援する」。小学生の指導科目は国語・算数(数学)・英語・理科・社会・作文など。「楽しく学びながら、中学の準備をする」ことを目標に指導をおこなっています。

Webサイト:みみずく戦略室 墨田区・台東区のプロ家庭教師&ライター
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