中学受験ノウハウ 入試の傾向

中学女子「御三家」とは? 桜蔭・女子学院・雙葉の特徴と入試傾向まとめ

2018年5月14日 ナレッジリンクス

中学受験を考えはじめるときに、まず知っておきたいのが「御三家」と呼ばれる都内難関私立中学校3校についてです。男子校・女子校それぞれの「御三家」がありますが、その中で女子中学校の御三家とは、「桜蔭中学校」「女子学院中学校」そして「雙葉中学校」の3校を指します。いずれも東京大学への合格者を多数輩出している名門校です。

さらに最近では、この御三家をしのぐ勢いで東京大学への合格者を輩出している「新御三家」と呼ばれる女子中学校も台頭しつつあります。今回は、御三家の特徴や校風、入試傾向などと共に、新御三家と呼ばれる女子中学の台頭についてもご紹介していきます。

女子御三家「桜蔭中学校」「女子学院中学校」「雙葉中学校」のそれぞれの特徴や校風

ここでは、御三家である桜蔭中学校・女子学院中学校・雙葉中学校について、それぞれの特徴や校風を解説します。

女子御三家「桜蔭中学校」の特徴・受験動向

桜蔭中学校は東京都文京区本郷にあります。1924年(大 正13年)に、現在のお茶の水女子大の前身である東京女子高等師範学校の同窓会「桜蔭会」が創立した女子中学です。

東京大学への進学者を毎年50人以上出しており、トップクラスの進学校として全国的に有名です。創立以来、礼節と学問を重んじてきた校風が特徴で、人として重要な礼節の教育に力を入れています。中高一貫校であり、高校からの募集はありません。

ここ数年の競争率は2倍から3倍の間で推移しており、最難関校ということで敬遠される傾向が多少出てきています。どの教科とも、基礎を土台にした深い理解力を見る出題傾向となっています。

女子御三家「女子学院中学校」の特徴・受験動向

女子学院中学校は、東京都千代田区一番町にある1870年(明治3年)に創立されたキリスト教系の中高一貫女子校です。桜蔭中学校には及びませんが、毎年東京大学へ30名程の合格者を出しています。

自由を重んじる校風で、指定された制服や細かい校則がないという特徴があります。授業内容は全教科をバランスよく履修すること、実験やリポート、創作、作品の制作などに力を入れた教育方針です。

受験動向としては、共学への人気が高まる中で根強い人気があり、ここ数年は3倍以上の競争率で推移しています。

女子御三家「雙葉中学校」の特徴・受験動向

雙葉中学校は、東京都千代田区六番町所にあるカトリック系の女子中学です。中学校としての発足は1947年(昭和22年)で、校内清掃をはじめボランティア活動に力を入れた教育方針が特徴的。御三家の中では唯一小学校が併設されていて、中学から合流した外部生と小学校から上がってきた内部生が、中学1年次に別クラスに所属することになっています。しかし、中学2年次からは内部生も外部生も関係ないクラス分けで学ぶことになります。

校則はそれほど厳しくありませんが、身だしなみは厳しく指導しています。小学校から英語の授業があり、高校になると英語とフランス語の2教科から選択して履修するようになります。全般的に外国語教育に力を入れた教育が特徴です。中学受験の募集はありますが、高校受験の募集はなく、中高一貫校となっています。

女子中学「新御三家」の台頭

桜蔭中学校・女子学院中学校・雙葉中学校の御三家について紹介してきましたが、最近は御三家をしのぐ勢いで、「新御三家」と呼ばれる女子中学校が台頭してきています。新御三家とは、「豊島岡女子学園中学校」「鴎友学園女子中学校」「吉祥女子中学校」の3校のことを指します。ここでは、この3校についての特徴や受験動向についてまとめています。

女子新御三家「豊島岡女子学園中学校」の特徴・受験動向

豊島岡女子学園中学校は、1892年(明治25年)に女子裁縫専門学校として創立されました。

2013年に東大合格者を27人輩出し、御三家の女子学院中学校の東大合格者数を抜いて注目を集めている学校です。なお、医学部への進学者も毎年100人以上出しています。

月に一度のペースで月例テストが実施され、不合格だった場合は合格するまでテストを受けなくてはいけないという制度を設けています。教育方針は、人としての正しい道義を重んじ、正しい道と思いやりの心を教育の核にしています。学問だけでなくスポーツにも力を入れており、中学から高校まで6年間を通して同じ部活動をする生徒が多いようです。先輩と後輩の良好な人間関係を築く教育にも力を入れています。

入試の出題傾向としては、標準的なものが多く、基本をふまえた上での応用力や、深い理解力を見る出題内容が特徴です。

女子新御三家「鴎友学園女子中学校」の特徴・受験動向

鴎友学園女子中学校は、現在の白鷗高等学校の同窓会が母校創立50周年記念事業の一環として1935年(昭和10年)に創立した女子中学校です。

教育方針は教科書を中心にした学習指導だけでなく、生活指導にも力を入れています。英語の授業では、好きな本を選んで読む授業があります。また、園芸や書道の授業が必修になっているところも、鴎友学園女子中学校の大きな特徴です。

体育祭や学園祭といったイベントに力を入れる生徒が多く、先輩や後輩、クラス間の仲もよく、和気あいあいとした校風が特徴です。

出題傾向としては、カラー印刷のテスト用紙を採用するなどの特徴があります。国語は読解力を見る設問が多く、算数は図形を多用し、思考力よりも処理能力を見る出題傾向となっています。

女子新御三家「吉祥女子中学校」の特徴・受験動向

吉祥女子中学校は、1938年(昭和13年)に地理学者で帝国書院の設立者である守屋荒美雄氏によって創設された、帝国第一高等女学校が前進になっています。1945年(昭和20年)の空襲で全校舎を焼失し、現在の東京都武蔵野市吉祥寺東町へ移転しました。

文化祭や運動会に力を入れており、さまざまなイベントは生徒主体で企画・運営されています。「自分の意見を持ち、言葉と行動に責任を持つ」「互いの価値観を認め合う」などの教育方針があり、生徒は先生と気軽に会話しながら、さまざまな質問ができる雰囲気です。

中高一貫校ですが、高校2年生からは美大や音大を目指すコースが設置されていることも、吉祥女子中学校の大きな特徴。子供を通わせている親御さんの満足度が高い学校です。

出題傾向は、各教科で幅広い分野から偏りなく出題される傾向が見られます。

まとめ

女子中学の「御三家」と呼ばれている桜蔭中学校・女子学院中学校・雙葉中学校の特徴や校風、受験動向について解説するとともに、近年台頭してきた「新御三家」と呼ばれる、豊島岡女子学園中学校・鴎友学園女子中学校、吉祥女子中学校の3校についても解説してきました。共学校への人気が高まる中、相変わらず根強い人気をほこる女子中学の今後の動向にも注目しましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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