数列が苦手を克服するコツ5選! 規則性の問題も工夫すれば簡単に解ける
中学受験算数の規則性分野では数列がよく出ます。一方で、数列を苦手とする受験生も少なくありません。そんな受験生のために、数列の問題を解くのに役立つ思考法やコツを紹介します。
Contents
数列が苦手になる原因
数列はさまざまな可能性を検討したり、一部分から全体を推測したりすることが求められます。そのため、慣れていない受験生は「難しい」と感じるでしょう。
また、数が大きくなると計算が面倒になり、計算ミスや不注意ミスで失点しがちです。そもそも「何をすればよいのか?」がわからないこともあります。
一方で、数列の問題は似たようなパターンが多いので、やるべきことを事前に決めておくと、苦手を克服するきっかけになります。
数列が苦手を克服するコツ5選
数列の問題を解くのに大切なのは、規則性の見つけ方と、答えとなる数値の求め方です。これらを上手く行うためのコツを紹介します。
1. まずは差をチェックする
【問題1】あるきまりにしたがって、(1)(2)のように数が並んでいます。それぞれの20番目の数はいくつですか。
(1) 2, 5, 8, 11, …
(2) 1, 3, 6, 10, …
まずは2つの数の差をチェックしてみましょう。
(1)は、5-2=3、8-5=3、11-8=3となり、差が常に3であることがわかります。このように差(加える数)が一定の数列が等差数列です。等差数列では「N番目の数=はじめの数+加える数×(N-1)」なので、(1)の20番目の数は2+3×(20-1)=59です。
(2)は、3-1=2、6-3=3、10-6=4となり、差も2, 3, 4, …の等差数列になっています。このように、差からできる数列が階差数列です。差が階差数列になっている数列では「N番目の数=はじめの数+階差数列の(N-1)番目までの和」なので、(2)の20番目の数は1+(2+3+…+20)=1+2+3+…+20=(1+20)×20÷2=210です。
2. N番目のNで表してみる
【問題2】あるきまりにしたがって、(1)(2)のように数が並んでいます。それぞれの20番目の数はいくつですか。
(1) 2, 4, 6, 8, …
(2) 1, 4, 9, 16, …
N番目のNで表せないかどうかを考えることも大切です。公式を使わなくても簡単に規則性を見つけられることもあります。
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