
送り仮名の付け方にはルールがある! 漢字の書き取りや記述問題で減点されないコツ
中学受験の国語では、送り仮名を付けなければならない漢字の書き取り問題が出ることがあります。また、国語に限らず、記述問題では、送り仮名を間違うと字数の過不足が生じるだけでなく、減点されかねません。しかし、大人になると送り仮名にうるさくいわれるようなこともなくなり、保護者の方も何が正しいのか、よくわからなくなっている……なんてことはないでしょうか。そんなときは、子どもに迷いが伝染する前に、政府が定めた送り仮名のルールを確認し、迷いを晴らしておくことをおすすめします。今回はそんな送り仮名について、は改めてルールを確認していきます。
送り仮名の付け方にはルールがある
送り仮名の付け方は、政府によって定められています。具体的には、文化庁(文部科学省の外局)が語例付きで公開している「送り仮名の付け方」が、法令・公用文書・新聞などで漢字を表記する場合のルールです。
「送り仮名の付け方」は「単独の語」「複合の語」「付表の語」に分類され、さらに「単独の語」は「活用のある語」と「活用のない語」に分類されます。「通則1~7」と「付表の語」の構成です。
中学受験生は、このルールに従って送り仮名を付けるようにします。
送り仮名の付け方の原則を理解する
送り仮名の付け方を知るため、通則1~7と付表の語をそれぞれ確認しましょう。
単独の語(活用のある語)
単独の語とは「漢字の音又は訓を単独に用いて、漢字一字で書き表す語」です。例としては「言う」「白い」などがあります。単独の語の中でも、通則1・2は「活用のある語」に関するルールです。
活用とは、後ろに続く言葉や文中での働きによって形が変わることです。例えば、「言う」は、「ない」の前では「言わない」に、「て」の前では「言って」になります。
活用のある語は、形が変わらない語幹と、形が変わる活用語から成ります。「言う」の場合、形が変わらない「言(い)」は語幹で、形が変わる「う」は活用語尾です。
活用のある語のうち、送り仮名を考えなければならないのは次の3語です。これらをまとめて用言といいます。
- 動詞…ウ段音で終わる語(言う、食べる、書く、など)
- 形容詞…「い」で終わる語(白い、大きい、美しい、など)
- 形容動詞…「だ」「です」で終わる語(静かだ(です)、きれいだ(です)、安全だ(です)、など)
通則1には「活用のある語は、活用語尾を送る。」と書かれています。「書く」「荒い」「主だ」などの送り仮名は全て活用語尾です。ただし、次の3つの例外があります。
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