学習 算数

計算ミスをなくしたい! 約分や計算の工夫を習慣化して計算ミスを減らそう

2018年5月24日 みみずく

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算数の問題の解答を確認していると、「計算ミスが多い」と悩む中学受験生は少なくありません。そんなミスを発見したとき、保護者は子供に対して「注意深く計算しなさい」「丁寧に計算しなさい」などと言ってしまいがちです。しかし、「注意深く」「丁寧に」といった精神論では計算ミスはなくなりません。今回は、計算ミスを減らすための具体的な方法を紹介します。

計算ミスを減らすための方法1.複雑なわり算やかけ算を避ける

四則計算の中で計算ミスがよく起こるのはわり算です。わり算では、かけ算もひき算もおこなう必要があるからです。また、桁の大きい数同士のかけ算も、計算力が弱いと失敗しがち。複雑なわり算やかけ算をしないことが計算ミスをなくす第一歩になります。

たとえば、錐体の体積を求める公式は「底面積×高さ÷3」です。

この公式を使って、次のような三角錐の体積を求める場合を考えてみます。

この場合、底面積を「15×30÷2=15×15=225」と計算してから、高さの「20」をかけて、最後に「3」でわる受験生がいます。しかし、底面積を「225」と計算してしまうことが、そもそも非効率的です。計算ミスをしたくなければ、次のように計算するといいでしょう。

逆数を使ってわり算をかけ算にするのは、分数計算では普通におこなわれます。この変形を整数計算でもおこなって約分してしまうと、複雑なわり算やかけ算を避けられます。

約分というと分数計算のイメージですが、複数の数字を公約数で割るという発想は分数計算以外でも使えます。

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みみずく

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家庭教師/ライター。墨田区・台東区を拠点に活動している個人家庭教師。家庭教師を本業としつつ、ライターとしても活動しています。モットーは「好きな人を応援する」。小学生の指導科目は国語・算数(数学)・英語・理科・社会・作文など。「楽しく学びながら、中学の準備をする」ことを目標に指導をおこなっています。

Webサイト:みみずく戦略室 墨田区・台東区のプロ家庭教師&ライター
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