学習 理科

[中学受験]小学5年生 理科の学習ポイント

2018年5月29日 朝倉浩之

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中学受験に向け、5年生から本格的な塾通いがはじまるというご家庭も多いでしょう。今回は5年生の理科の学習内容について、ポイントとなる点を紹介します。

中学受験理科の特徴

高校受験の理科は「第1分野・第2分野」に分かれていて「地学・生物・物理・化学」を体系的に学習していくことが特徴です。一方、中学受験の理科は「身の回りの科学」が中心となります。学習する分野が体系立っていないため、中学受験の理科は高校受験の理科よりも学習する量が多くなっています。

小学5年生の理科は「広く深い」

小学5年生 理科の学習内容は多岐に渡ります。ここでは四谷大塚「予習シリーズ」の学習予定表をもとに見ていきましょう。

予習シリーズ5年[上]では、新5年生(小学4年生2月)から、8月にかけて次の内容を学びます。

「気象の観測」「天気の変化」「空気や水の温度による変化」「物のあたたまり方」「星の動き」「月の満ち欠け」「季節と生物」「てんびんとばね」「植物のつくりとはたらき」「酸素と二酸化炭素」「動物とヒトのからだ」「光」「音」

さらに、予習シリーズ5年(下)では、5年生の9月から翌年1月にかけて次の内容を学びます。

「地球と太陽」「水溶液の濃さ」「動物とヒトの過去」「物の運動」「物の燃焼」「電流と抵抗」「電流と磁界」「水溶液の性質」「大地の変化」「生物のつながり」「ばね」「てこ」

参考:予習シリーズ 5年(上)・(下)|四谷大塚
https://www.yotsuyaotsuka.com/kyozai/5th_grade.php

このように小学5年生の理科の学習内容は多岐に渡ることがわかります。やみくもに学習を進めるのは非効率です。そこで、分野別の学習ポイントを紹介します。

小学5年生 理科の学習内容は「セット」で理解する!

以下の単元は「セット」で理解していくのがポイントです。

植物

1学期に複数回にわたって学習をする「植物のつくりとはたらき」。ポイントになるのは、植物の種類を2種類セットで理解していくことです。「コケ植物・シダ植物」、「裸子植物・被子植物」、被子植物の「単子葉類・双子葉類」のように2つセットで植物の分類を整理・理解しながら学習を進めていくとよいでしょう。

動物

「動物」の分野も大切な学習単元です。そのなかでも食物連鎖の「食べる・食べられる」、「有機質・無機質」「無セキツイ動物・セキツイ動物」「消化器系・循環器系」のようにその特徴をそれぞれ理解し、整理・理解しながら学習を進めていくとよいでしょう。

ほかの教科との結びつきが強い単元

小学校5年生の理科では、算数や社会と結びつきが強い単元を学習します。

気象と天気

「気象」と「天気」は、ほかの教科とのつながりが大きいことが特徴です。

たとえば、湿度の計算は算数の割合の延長線上にあると考えてみるとよいでしょう。算数の割合は「割合=比べる数÷もとにする数」です。ここに100をかけると百分率(%)となります。これを応用しているのが湿度です。「湿度=空気1m3中の水蒸気量×100÷飽和水蒸気量」ですね。

天気図と天気記号は、社会の地形図や地図記号に似ています。社会では「地図記号を覚える→地形図を読み取る」、理科では「天気記号を覚える→天気図を読み取る」という流れです。方位を読み取ることも必要なため、共通点が多いといえるでしょう。

物の燃焼

「物の燃焼」酸化の計算は、算数の「比」の学習を意識して勉強していくと、理解しやすくなる分野です。金属と酸素の結合比を意識して使えるようにしていくと解けるようになります。

まとめ

小学校5年生の理科で学ぶ内容は多岐に渡ります。分類と整理、ほかの教科との結びつきを意識しながら効率よく学習していきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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