中学受験ノウハウ 学習

算数を学ぶ小学5年生がつまずきやすい問題2つとその対策 (1ページ目)


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「小5問題」という言葉をご存知でしょうか? 小学校5年生のあたりから急に勉強についていくことができなくなる子どもが増えるということから発生した言葉です。そのなかでも、子どもたちが最もつまずきやすい科目は算数だといわれています。

5年生では分数の計算や割合の計算などの複雑な問題も習うため、有名進学塾のトップクラスの生徒のなかでも、算数が苦手な子どもと得意な子どもがハッキリと分かれてしまうそうです。中学受験を考えているお子さんにとっては、正念場の時期といえるのが小学5年生の算数ですので、つまずきやすい問題と対処方法を把握しておきましょう!

小学5年生で学ぶ算数はどんな内容?

※画像はイメージです

それではまず、小学校5年生の算数の授業ではどんな内容を学んでいくのかを簡単にご紹介していきましょう。塾では5年生になる前に先取り学習をしている場合も多いでしょうが、ここでは学校で5年生の間に習う内容について紹介していきます。

小数と小数のかけ算・わり算

4年生では小数と整数のかけ算、小数を整数で割るわり算を習いましたが、5年生ではそれが小数同士の計算になってきます。

立方体・直方体の体積

4年生で立方体、直方体などの立体について学びましたが、その体積と計算方法を学びます。

合同な図形

コンパスや分度器を使って角度と辺の長さが等しい(=合同な)図形を書いたり、図の中で合同な図形を見つけたりする方法を学びます。

面積

三角形、四角形、台形、平行四辺形などの面積の求め方と、その公式を学びます。

割合

比べる量が、もとにする量のどれだけにあたるかを表した数を「割合」と表現し、その計算方法を学びます。また、百分率(パーセント)や、歩合(分、厘など)の単位についても学びます。

分数の計算

4年生で学習した、「分母が同じ分数のたし算・ひき算」からステップアップし、分母の異なる分数のたし算・ひき算や、分数のかけ算・わり算を学びます。

小学5年生が算数でつまずきやすい問題は?

小学5年生でつまずきやすい問題といえば、ずばり「分数の計算」「割合」だといわれています。この2つは、有名進学塾でトップのクラスに在籍する生徒でもつまずいてしまうケースが多く見られるほど難易度の高い問題です。それだけに、中学受験の入試問題にも多く出題される傾向があります。ここでしっかりと苦手意識を潰せるよう対策しておかなければなりません。それでは、具体的にどのような問題にチャレンジするのかを見てみましょう。

割合

<例題1>

「あるサッカークラブの定員は45人で、入部希望者が18人いました。現在の入部希望者は、定員の何割ですか」

(答え:4割)

<例題2>

「たかしくんのお兄さんの体重は40kgです。たかしくんのお父さんの体重は、たかしくんのお兄さんの体重の1.5倍です。たかしくんのお父さんの体重は何kgですか」

(答え:60kg)

分数の計算

<例題1>

1/3+1/6= (答え:1/2)

6/7÷3= (答え:2/7)

<例題2>

次の分数を小数に置き換えなさい 5/4 (答え:1.25)

次の小数を分数に置き換えなさい 1.4 (答え:7/5)

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