中学受験ノウハウ 出願から入試本番まで

中学受験の面接試験で聞かれる質問と気をつけるべきマナー

2018年7月12日 稲石加奈

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中学受験では、学力試験だけでなく面接試験を行っている学校がいくつかあります。受験結果を大きく左右するのは学力試験の得点ですが、面接をおろそかにしてよいわけではありません。いったいどういった質問があって、どんな点に気をつけて面接試験に臨むべきなのでしょうか。

中学受験の面接試験で聞かれる質問例 ――受験生への質問

例外はありますが、面接で質問される内容はおおよそ決まっています。以下、受験生への質問として代表的なものを列挙してみました。

■中学受験の面接――受験者への質問例

・志望動機
・入試を受けてみた感想
・得意教科と不得意教科
・通学経路や所要時間
・家族のこと
・併願校はどこか
・小学校時代の思い出、友人関係
・趣味や特技
・長所と短所
・入学後やりたいこと
・将来の夢
・気になっている時事ニュース

いざというとき動じないよう、定番の質問についてはあらかじめ答えられるよう練習しておくのがよいでしょう。

中学受験の面接試験で聞かれる質問例 ――保護者への質問例

面接にはさまざまな形態があり、なかには保護者が同席し、受験者同様に質問を受けるものもあります。よく聞かれる質問は以下のとおりです。

■中学受験の面接――保護者への質問例

・志望動機
・子供の性格
・子供へのしつけや教育方針
・子供とどんな会話をするか
・通学経路や所要時間
・PTAに協力できるか

面接での答えが親子で「ちぐはぐ」だと、コミュニケーションがとれていないと判断されかねません。日ごろからしっかり会話し、子供とある程度の共通認識は持つように努めましょう。

中学受験の面接で気をつけたいマナー

当日の服装は保護者として気になる点でしょう。また、最低限のマナーはおさえたうえで面接に臨みたいものです。

入室時のマナー

入室時はドアをノックします。国際標準マナーにおいて、礼儀に適ったドアノックは4回とされるのですが、日本では多すぎる印象を与えがちです。かといって2回ではトイレの空室確認を想起させます。3回が無難でしょう。

ドアを開けるタイミングは「どうぞ」と声がかかってからにしてください。声がかからない場合は少し待ってから入室します。入室の際には「失礼します」と言ってから一礼し、ドアを閉めるのを忘れないよう気をつけましょう。

入口側に近い椅子の横に立ち、「よろしくお願いします」と挨拶し、あらためて一礼しましょう。勧められてから着席してください。座る姿勢がだらしなくならないよう気をつけましょう。

退室時のマナー

面接官から「終わりです」と告げられたら椅子に座ったまま軽く一礼します。立ち上がり、入口側に近い椅子の横に立ちましょう。「ありがとうございました」とお礼を伝え、再度一礼します。ドアの前に移動し、面接官のほうを向いて「失礼します」と言ってから、最後にもう一度一礼し退室しましょう。入室時もそうですが、ドアの開け閉めは静かにおこなってください。

当日の服装

お子さんの服装については、ふだんどおりの服装で良いとするところが大半です。とはいえ奇抜な格好をしていけば、当然悪目立ちしてしまいますので、常識的な服装を選びたいところです。

通っている小学校に制服がある場合は制服で。ない場合は、男子であればブレザーかジャケット、シャツ、ネクタイ、パンツに黒のローファー。近年は少しカジュアルにセーターやカーディガンの着用も増えているようです。ただしパンツ選びでデニムは避けましょう。女子であればブレザー、ブラウス、スカートに黒のローファー。色は紺やブルーが良いでしょう。

自宅に用意がなければ、百貨店で相談してみましょう。だいたい11月をピークに問い合わせがあるようです。保護者はスーツの着用が無難でしょう。

いかがでしたか。中学受験の面接は確認の要素が強く、よほどマナーを逸脱しない限りは合否を大きく左右することはないとされています。しかし、ボーダーラインで横並びの場合、面接の印象が判断基準になり得るため、注意するに越したことはありません。際立って立派なことを言う必要はないのです。面接官は答えより、答えかたを見ています。緊張し過ぎないよう、落ち着いた振る舞いを心がけましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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