中学受験ノウハウ 習慣づけ

「読書好きの子」を育てるための親の行動5選

2018年7月19日 石井知哉

読書によって得られる効果は「語彙力」「読解力」「表現力」「論理的思考力」の向上、「想像力」が豊かになること、そして「世界」が広がることです。これら、読書によって得られる学力・効果に関して、これまでに次の記事で解説をしました。

しかし、「子供に読書習慣をつけさせたい」となっても、具体的にどうすればよいのかは悩みどころでしょう。そこで今回は、子供を読書好きへ導くために親がすべきこと、できることを解説します。

「読書好きの子」を育てるための親の行動1 ――親が読書する習慣と本に囲まれた環境をつくる

子供は親の背中を見て育つもの。親がいつもテレビドラマやスマホゲームに興じているなど、「読書」という「文化」がない家庭環境では、子供の興味が読書に向くことはありません。

● 親が普段から本を読んでいる
● 家に本がたくさんある

そんな習慣や環境があると、子供自然と読書に向かう流れができます。

「読書好きの子」を育てるための親の行動2 ――読み聞かせをする

読書のきっかけは「読むこと」とは限りません。むしろ、子供の言語活動は「聞く→話す→読む→書く」と段階的に発達するものです。「親が読んで聞かせる」のが、読書体験の理想的なファーストステップです。

子供の「本を読んで」というおねだりは絶好のチャンス。同じ本の同じパートを何度もせがむものです。親としては同じ話ばかりで飽きますが、子供にとっては毎回が「新鮮な体験」そのもの。

何度も読み聞かせると、子供は暗唱できる程に話を覚えます。こうなればしめたもの。文字を読むためのトレーニングのベストタイミングです。「自分でも読めるようになりたい」という気持ちが強いモチベーションになり、まるで乾いたスポンジが水を吸収するように覚えていきます。

絵本のように挿絵があると、言葉とイメージがつながり、「文章を読んで情景が思い浮かぶ力」すなわち「読解力」が育つ下地になります。

「読書好きの子」を育てるための親の行動3 ――書店や図書館に連れて行く

オンライン購入や電子書籍が主流になりましたが、書店で実際に多くの本を見て触れて選ぶことは効果的です。実物の本の重量感や質感、紙やインクの匂いなど、手にした時の高揚感は「読書の歓び」につながります。触覚や嗅覚などの感覚も「本好きな子」のきっかけになります。

また、図書館もオススメです。好きなだけ読めていくらでも借りられます(ただし、冊数・期限のルールは守りましょう!)。大量の本に囲まれて、静寂な空間で老若男女を問わず読書や調べ物、勉強にふける。そんな「知的な空間」に入るという体験も子供を「読書好き」へと導きます。

「読書好きの子」を育てるための親の行動4 ――子供が読みたいものを読ませる

「子供が読みたい本」と「おとなが読ませたい本」は往々にして異なるもの。しかし、どんな読書好きな人でも、読みたくないものを無理矢理読まされるのは苦痛です。やはり「読みたいものを読む」のが、読書を好きになるためには重要で、強制してはいけません。

本は、「知りたい」という好奇心・知識欲を満たすために読むのが最も楽しいものです。スポーツ、動物、昆虫、恐竜、星、お菓子、戦隊ヒーロー、おしゃれ、など、子供の興味・関心のあるジャンルから入るのがベストでしょう。

始めは挿絵の多い本が良いと思います。漫画でも構いません。活字を読むことに変わりはないからです。

「読書好きの子」を育てるための親の行動5 ――感想をアウトプットする

子供は「知りたがり」で「話したがり」です。本を読んで何かを知ると、その「発見」を誰かに伝えたくてたまらないのです。ですから、その話を親がよく聴いてあげると、子供はとても喜びます。「ふむふむ」「へええぇ」「面白いね!」「それは凄い」など相槌を打ちながら真剣に聴いてあげてください。

「楽しそうに自分の話を聴いてくれた」という体験は、子供にとって大きな快感です。その快感を再び味わいたくて、読書を続けるのです。もっと深く詳しく知るために、新しく本を探しに書店や図書館に連れて行くのは、最高のご褒美になることでしょう。

このプロセスを続けて、慣れてきたら読書感想文を書かせてみましょう。文章を書く力も磨かれ一石二鳥です。

子供が読書好きになるかどうかは親次第です。読書が子供に与える効果の大きさを考えると、「読書好きに育てること」は親から子への「一生モノのプレゼント」と言えるのかもしれません。

※記事の内容は執筆時点のものです

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