タブレット学習のメリット・デメリットと、タブレットを学習に活かす方法
子供がタブレットで学習する環境は急速に広まっています。われわれ親世代にとっては、勉強は紙と鉛筆を使った学習が普通で、タブレットを使った学習に違和感を覚えることも多いと思います。
筆者も、紙と鉛筆で勉強してきた世代なので、タブレットを子供に使用させることに拒否感がありました。でも子供は触ってみたくて仕方がありません。そこで試しにiPadの漢字練習アプリを触らせたのが、子供たちがタブレット学習と関わるスタートでした。
その後筆者宅では、断続的に学習系アプリやタブレット形式の通信教育を利用してきました。その経験を通じて、タブレット学習のメリットとデメリットを書いていきたいと思います。
Contents
タブレット学習のメリット ―― すぐフィードバックされる
筆者宅でタブレットを使って学習する一番のメリットと感じているのが、紙の問題集よりも採点が速い点です。紙の問題集だと子供がある程度問題に取り組んでから、親が採点するのが普通でしょう。ですが、タブレット学習の場合1問毎に採点されることもあって、フィードバックが速いです。
子供がすぐに間違いを認識して、その場で正しいやり方を確認できるのは、タブレット学習のメリットです。親に採点してもらってバツをもらうと途端に学習意欲が低下する子供も、タブレットなら採点を嫌がらないという話もよく聞きます。
タブレット学習のメリット ―― 繰り返し学習できる
勉強は毎日の積み重ねが大切です。紙の問題集を使って学習する場合、問題のコピーを取ったり、ノートに書いて解いたりします。こういった学習は効果的ですが、しっかりと習得するには、繰り返し学習すると同時に、子供が間違えた箇所を、親も把握しなければなりません。それが難しい場合はタブレットを利用するのも1つの選択肢です。
チャレンジタッチや、スマイルゼミといったタブレット形式の通信教育だと、子供が間違えた問題が、時間をおいて再度出題されるシステムになっています。このように、きちんと習得できるまで、何度も繰り返せるのはタブレット学習のメリットです。
タブレット学習のメリット ―― ゲーム感覚で学習できる
勉強が「つらい」「楽しくない」と感じる子供は多いですよね。こういった、何のために勉強するのかわからないタイプの子には、ゲーム感覚で取り組めるタブレット学習が効果的な場合があります。
実は筆者宅の息子がこのタイプでした。勉強が大嫌いな息子が楽しんで学習できたのが、スマイルゼミというタブレット方式の通信教育です。課題をこなすと、仮想コインがもらえて、そのコインを使って簡単なアプリゲームができるシステムに大ハマりしました。筆者としては息子の不純な動機に違和感もありましたが……、明らかに集中して学習する姿に文句をぐっとこらえています。
タブレット学習のデメリット
ここまでタブレット学習のメリットを書いてきましたが、もちろんデメリットだと感じる点もあります。視力への影響や、運筆力への影響です。筆者宅の場合、今のところ視力への影響はみられませんが、運筆力は鍛えられていないと感じます。
というのも、息子は運筆力が弱く、長時間文字を書いているとすぐ手が疲れてしまうタイプの子供です。
「タブレットなら、運筆が弱くても手が疲れず、息子にぴったり」だと思い、漢字練習や計算練習で積極的にタブレットを使用してきました。しかし、実際のところタブレット学習では、運筆力が鍛えられていないのが現状です。
小学校高学年になった現在でも、学校の宿題(漢字練習)では手が疲れたといってすぐにギブアップしてしまいます。計算も途中式を書くのを嫌がって、ミスが多いのが悩みですね。
まとめ
タブレット学習のメリット・デメリットを書きましたが、筆者宅の経験上は、タブレットは「いいとこ取り」がおすすめです。
たとえば、単純な漢字練習や計算練習はゲーム感覚で取り組めるタブレットやアプリを使う。また、社会ならば、都道府県の暗記にはパズルゲームをしながら覚えられるアプリを利用するといったやり方です。
共働きで子供の学習を見られない場合は、パソコン等で子供の学習記録が閲覧できるタブレット方式通信教育(スマイルゼミなど)もいいでしょう。
現在はタブレットをはじめ、以前は考えられなかったものが学習ツールになっています。はじめて使用する際は拒否感があるかもしれません。ですが、目的は子供の学習です。使えるものは上手く使って、子供の学力向上に活かしていくのが理想だと感じます。
※記事の内容は執筆時点のものです
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