連載 ホメ夫先生のやる気引き出し術

「ねぇねぇお母さん…」超集中&リラックスモードになると子どもたちはそうつぶやくんです|全力珍回答! ホメ夫先生のやる気引き出し術(30)

専門家・プロ
2017年1月18日 辻義夫

こんにちは。辻・アインシュタイン・ホメ夫です。

関西で本格的な入試が始まりましたね。さっそく灘中の理科を解いてみると、こんな問題がありました。

■大問3-問3

※伝わりやすいよう、実際の問題とは少し表現を変えてあります。

池にいる、あるこん虫の数を調べたいと思います。池の水を抜くことは不適切なので、次のような方法を試しました。

池でこのこん虫を21匹捕まえ それらに目印をつけて放しました。後日30匹捕まえると、うち3匹に目印がついていました。この池に、このこん虫は全部で何匹生息していたと推測できますか。ただしこのこん虫は川から流入・流出せず、新たに誕生することもありません。また、まんべんなく行動し、捕まることによる影響もないものとします。

昨年12月に出たホメ夫の新刊「頭がよくなる 謎解き理科ドリル」(かんき出版)の「思考問題編」の問題7に出題したものと全く同じ、動き回る生き物の数え方に関する問題。灘に限らず、中学入試では頻出の計算問題ですね。書籍を買ってくれた受験生は、やってたかな?まだお手にとってない方はぜひどうぞ(^^)

■考え方

はじめに捕まえて印をつけたこん虫21匹は、放されたことで池にいるこん虫の中に一様に混ざります。そして後日捕まえた30匹のうち3匹に印がある。つまり割合にして10分の1です。はじめに捕まえた21匹が、この池にいる同じこん虫の総数の10分の1と考えることができますね。

答えは21×10で210匹です!

今回は、子どもは集中すると「ねぇねぇ、お母さん……」とつぶやく、というお話です

あるクラスでのこと。理科の授業中です。入試も迫るなか、6年生が集中して問題を解いています。それを見守るホメ夫の表情も真剣そのもの。

そんななか、Kくんの発言。

Kくん「……」

ホメ夫「……」

Kくん「……」

ホメ夫「……」

Kくん「……ねぇねぇ、お母さん……」

ホメ夫「!?」

Kくん「……あ、いや、せ、先生!……」

ホメ夫「お、お、お前を産んだ覚えなどない!」

クラスは大爆笑です。

これって実は「塾講師あるある」みたいなもので、けっこうよくあるんです。

ホメ夫の「お、お、お前を産んだ覚えなどない!」も定番の対応で、もう何度使ったかわかりません。そして子どもたちからは「先生そもそも男なんだから産めないじゃん!」というツッコミが入ります。

子どもたちは集中すると、いつしか「ここがどこか」を忘れて、まるで家で勉強しているようにリラックスした状態になるのです。で、ふと何か聞きたいことができたときに「ねぇねぇ、お母さん……」となるわけです。

みんな集中して、「シーン」となっている教室でポツンと「ねぇねぇ、お母さん……」ですから、みんな大爆笑です。

微笑ましい光景ですが、こういう状態になっているお子さんは、当然勉強がはかどります。それだけ集中しているんですね。そして、そんな時にお子さんが口にするお母さんって、やっぱり子どもにとって大きな存在なんだなぁとあらためて感じます。

さて、さすがにいくら集中しても入試会場で「ねぇねぇ、お母さん……」はないとは思いますが、みなさん、集中して実力を出し切りましょう!

※この記事は、「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


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※記事の内容は執筆時点のものです

辻義夫
この記事の著者
辻義夫 専門家・プロ

中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

つじ よしお大手進学塾での指導経験を経て、中学受験専門プロ個別指導SS−1創設メンバーとして副代表、現在は顧問を務める。「わくわく系中学受験理科」と称される指導法、勉強法は「楽しく学べて理科系科目が知らない間に好きになってしまう」と好評。子どもの良いところをほめまくることから「辻・アインシュタイン・ホメ夫」の異名を持つ。「カレーライスの法則」「ステッカー法」など子どもが直感的に理解できて腑に落ちる解法を編み出す名人でもある。著書に『頭がよくなる 謎解き理科ドリル』(かんき出版)『中学受験 見るだけでわかる理科のツボ』(青春出版社)『中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 理科・計算問題』(実務教育出版)などがある。

中学受験情報局「かしこい塾の使い方」 https://www.e-juken.jp/

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