中学受験ノウハウ 親の関わり方

中学受験、志望校の入試に全滅したときに必要な5つのこと

2018年8月24日 石井知哉

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「中学受験全滅」、何とも不吉な6文字です。見たくも聞きたくもない言葉ですが、「備えあれば憂いなし」ということわざもあります。そこで、志望校の入試に全滅したときに親が心得ておくべき5つの項目について解説します。

1.「全滅時の想定」をしておく

中学受験をするうえで「全滅は起こり得る」と念頭に置く必要があります。もちろん、全滅回避のために複数の併願校も含めた受験スケジュールを組むわけですが、それでも入試に絶対はありません。
子供は「合格に必要なこと」に専念すべきです。しかし、「全滅したときのこと」は親が考えなければいけません。合格発表後のショック克服には時間を要しますが、地元の公立中学校への入学準備をはじめ、現実的な事務手続きにあわてず対応できるよう、下調べや準備をしておくべきでしょう。

2.中学受験の「目的」を思い出す

全滅が決まったら、まずは「何のための中学受験だったのか」を思い起こしてください。

子供が幸せな人生を送る【目的】
↑ そのために
子供がより成長する【目標】
↑ そのために
子供が良い環境での教育を受ける【方針】
↑ そのために
中学受験に合格する【手段】

中学受験合格は「手段の1つ」であって、「目的」ではありません。ところが、いつしか「手段の目的化」が起きます。そこで、全滅したときには改めて「原点」に立ち返る必要があります。

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石井知哉

石井知哉

  • この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。