中学受験ノウハウ 親の関わり方

【中学受験】ママ友とのトラブル「あるある」とは!? 賢い対処法とトラブル予防のコツ

専門家・プロ
2018年9月03日 中曽根陽子

中学受験は、受験をするのは子供だけれど、主導するのは親という二重構造なのがやっかいなところです。しかも合否という結果がはっきりでるだけに、ついつい親がヒートアップしてしまいがち。経験者のママたちからも「後から振り返るとちょっと異常な精神状態だった」という声が聞かれるくらい、どの親御さんも多かれ少なかれ心の揺れを経験することでしょう。

そんな時、親子間のトラブルと同じくらい話題になるのが、ママ友とのトラブル。できれば巻き込まれたくないですよね。受験期をできるだけストレス少なく過ごすために、ママ友との付き合い方を考えてみましょう。

約半数がママ友トラブル経験者!?

仲良くしていたママ友に中学受験をすることを話したら急によそよそしくなって付き合いづらくなってしまった。信頼していた友達にウワサ話を流されていて裏切られた気持ちになった。同じ塾に通うママ友が子供の成績や受験校についていろいろ探りをいれてきて困るなど、受験にまつわるママ友とのトラブルを経験したという人も案外多いのでは。実際、中学受験生を持つ親の約4割がママ友との関係に悩んでいるというデータもあります。ストレスが高まるこの時期はちょっとしたことがトラブルに発展する危険性があります。

妬み、不安、ネガティブ感情がトラブルを生む

「中学受験 ママ友 トラブル」と検索すると、たくさんのトラブルネタが出てきますが、相手が受験しないママ友か受験をするママ友かで、それぞれに悩みがあるようです。時期的には、[1]受験を決めて塾に通い出した頃、[2]合否判定模試の結果が出るようになった頃、[3]受験が終わって結果が出た頃などにトラブルが表面化するケースが多いようですが、それぞれの時期に起こりがちなトラブルの例をみてみましょう。

[1]塾に通い出した頃
受験するママ友からどの塾に入ったかを詮索される。
受験しないママから、「余裕があるのね」「遅くまで塾通いじゃ子供がかわいそう」と嫌味をいわれ、急によそよそしくされる。

[2]合否判定模試の結果が出るようになった頃
受験するママ友が偏差値や志望校を聞いてくる。

[3]受験が終わって結果が出た頃
合否結果で、子供が同じような成績だったママ友と疎遠になってしまった。
公立中学に行くことになったら、受験しないママ友から嫌味を言われた。

いずれも根底にあるのは、妬みや不安といったマイナスの感情から出る行動。また、お互いに相手の気持ちや立場を考える余裕がないので、トラブルに発展する面もあります。

インタビューしたあるママは、「トラブルになるのが嫌で、できるだけお友達とは同じ塾に通わせたくないと思っていたのに、聞かれたら教えない訳にもいかず、結果的に同じ塾に通うことになってしまいました。塾情報を知りたい気持ちもわかるけれど、情報は自分の足で集めるべきじゃないのかな……と気持ちがざわつきました。」と話してくれました。それからも勝手にライバル視され、模試の成績に関して、学校選びに関して、事あるごとにいろいろ聞かれ、それがストレスの種になって、子供に当たってしまったこともあったそうです。結果的に疎遠になり、受験が終わったらお付き合いをしなくなったそうです。

ウワサ話は信じない

次にめんどうなのが、ウワサ話。そもそも受験に関しては、いろいろな情報が飛び交っていて、中には都市伝説のようなものもあります。最終的に信用できるのは、学校や塾から出される一次情報と、自分自身の目で確認したことです。特に学校選びに関しては、人の話を鵜呑みにせず、100人いたら100通りの価値観があると思って、自分の子供にとって一番いい学校を選ぶという意志を持つことが重要です。

「ほどよい距離感」がママ友との関係を保つコツ

ネガティブな面が強調されがちなママ友との関係ですが、反対に受験期のストレスを分かち合い、一緒に乗り越えられたという人もいます。中には、異性の子供を持つ人だとライバル関係にならないので良かったという人も。また、学年の違う先輩ママの体験談も参考になります。いずれにしても、いい関係を保つコツは、相手へのリスペクトと、ほどよい距離感にあるようです。

自分軸を持つことでメンタルを強化

親のメンタルを健全に保つことは、受験の成否にも関わってきます。ついつい他人のことが気になって比較してしまったり、他人の意見に揺れたりしがちですが、メンタルを強く持ちましょう。

そのためには、それぞれのゴールがあるということを忘れずに、周りがどうあれ、我が家の方針をしっかりと持つことです。何のために中学受験するのか、どんな中高時代を送って欲しいと思っているのか、将来どのような大人に育ってほしいのか、そういった子育ての軸を持って受験に向き合えれば、たとえネガティブなママ友がいてもそんなに気にならなくなるでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

中曽根陽子
この記事の著者
中曽根陽子 専門家・プロ

教育ジャーナリスト。小学館を出産のため退職後、「お母さんと子供達の笑顔のために」をコンセプトに数多くの本をプロデュース。子育て中の女性の視点を捉えた企画に定評がある。教育雑誌から経済誌、紙媒体からWeb連載まで幅広く執筆。中学受験に関しては「受験を親子の成長の機会に」という願いを込めて『1歩先行く中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』『後悔しない中学受験』(共に晶文社)『子どもがバケる学校を探せ』(ダイヤモンド社)などを執筆。教育現場への豊富な取材や海外の教育視察を元に、講演活動やワークショップもおこなっており、母親自身が新しい時代をデザインする力を育てる学びの場「Mother Quest」も主宰している。近著は『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)

1歩先行く中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい 成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方