連載 成績UPは国語力が9割

国語力を育むうえで重要なお父さんの役割|成績UPは国語力が9割(最終回)

専門家・プロ
2015年11月19日 小川大介

こんにちは、小川大介です。「成績UPは国語力が9割」と題してお送りしてきた本連載も今回が最終回。

今日は、お子さんの国語力を育てるうえでとても重要な「お父さんの役割」についてお話しします。

母親と父親の「声かけ」は違うトーンで

「声かけ」には心理的に寄り添う効果があり、子どもは「声かけ」から安心感を得るようになります。こうした寄り添うような「声かけ」をお母さんが中心になっておこなう場合、お父さんはお母さんとは違うトーンで「声かけ」をおこなう必要があります。

なぜなら、お父さんがお母さんと同じような「声かけ」をすると、母親が2人いるような状態になり、子どもの心理的自立に支障をきたすおそれがあるからです。父性=突き放し自立を促す部分、母性=寄り添い守る部分、というそれぞれの役割は、発達段階にある子どもにとって必要不可欠。

お母さんが寄り添うような「声かけ」をするのであれば、お父さんはストレートに、少し固めの内容で、声のトーンや会話の内容に違いをつけてみましょう。

お父さんが教えてあげてほしいこと

では、お父さんはお子さんにどんなことを教えてあげればよいのでしょうか。それは、学校では教わることのない世の中のこと。「子どもにはまだ早い」と思われるようなことでも、国語の勉強においては少なからず役立つのです。

社会常識

資本主義や貨幣経済のことなど、世の中のしくみや社会常識について教えましょう。第2回目の記事でも触れましたが、人間社会に関する知識は幅広い文章理解に欠かせません。お父さんの会社を例に、世の中のビジネスについてどんどん教えてあげるとよいでしょう。

世の中の「生の情報」

学校で教えられる道徳や幸福の裏側で、現実の世の中ではさまざまな利害関係が渦巻き、たくさんの理不尽が存在します。それらを受け入れることが社会の日常であることを、父親自身の経験として教えてあげましょう。見知らぬ外の世界に触れさせて子どもの感性を刺激することが、国語力の強化につながります。

ビジネスノウハウ

お父さんがビジネスシーンで実践している習慣は、お子さんの勉強にも転用できます。スケジュール整理やTo Doリストなどは、お子さんの学習計画に役立ちますし、企画書や提案書の書式は、国語の要約をするうえでの文章構造そのものです。お子さんの学ぶ力を伸ばすユニークな方法として、伝授してあげてください。

国語力はお子さんの成績UPはもちろんのこと、将来、大人になったときの幸福にもつながる、人間の本質的な力です。これまで紹介してきた「声かけ」のテクニックや生活習慣を日常生活に取り入れ、親子のコミュニケーションを深めていただければ幸いです。

※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


【著書紹介】驚くほど国語力が伸びる!学力が上がる!小川式「声かけ」メソッド(宝島社)

驚くほど国語力が伸びる!学力が上がる!小川式「声かけ」メソッド


■「成績UPは国語力が9割」バックナンバー

※記事の内容は執筆時点のものです

小川大介
この記事の著者
小川大介 専門家・プロ

中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

おがわ だいすけ大手進学塾で看板講師として活躍した後、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。その後現職にも就任。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は5000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。著書に『頭のいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)『もう悩まない中学受験』(海拓舎出版)『1日3分!頭がよくなる子どもとの遊びかた』(大和書房)などがある。

中学受験情報局「かしこい塾の使い方」 https://www.e-juken.jp/