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【レポート】誰も教えてくれなかったのに こんなに差がつく『桜井信一が本当に教えたい計算講座』


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9月2日(日)マイナビ家庭教師が主催する「誰も教えてくれなかったのに、こんなに差がつく『桜井信一が本当に教えたい計算講座」」が開催されました。講師はTVドラマ化もされ話題となった『下剋上受験』の原作者、桜井信一さん。マイナビ家庭教師「下剋上受験コース」の監修者でもある桜井さんの計算メソッドを学ぼうと、当日は92名の親子が参加しました。今回は2時間の講演のなかから、その内容をピックアップしてご紹介します。

桜井 信一さん

中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。 その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。 家庭で出来る学習法、裏ワザを一挙公開した「桜井信一の わが子に教えたくなる 中学受験算数・国語」を2018年7月に発売し、親のための参考書として反響を呼んでいる。

第1部:桜井信一が本当に教えたい計算講座

第1部は桜井さん本人による計算講座です。計算テクニックの一部を伝授するだけでなく、成績向上のために計算がどれほど重要であるかも解説いただきました。

スムーズな計算の威力を体感

「まずはみなさんに計算問題を5題解いてもらいます。スピードよりも正答率を意識して、確実に全問正解してください」

桜井さんから指示があり、生徒たちは合図とともに一斉に解き始めました。10分後、終了の合図があり答え合わせをしてみると、全問正解できたのは46人の生徒のうちたったの2人という結果に……。しかし、大手塾の難関コースの生徒たちはこの計算問題を5分以内で解けてしまうというのだから驚きです。

そんな早く解けないと落胆する生徒たちに、桜井さんは同じ問題を3分もかからず解いてみせます。「君たちも計算のテクニックさえ身につけてしまえばスムーズに解けるよ」といくつかの計算メソッドを伝授しました。

おそらく、塾では計算をこれほど理論的に教えてもらうことはないでしょう。早く正確に解くスキルがいかに威力を持つか、まざまざと感じさせられた瞬間でした。

計算は意識的に習得しなければ、「頭がいいもの勝ち」になってしまう

生徒たちが挑戦した計算問題。大手塾の難関コースに通う生徒たちは5分以内で解くといいますが、どうしてそんなことができるのでしょうか。それは、彼らが自分で試行錯誤し、独自の計算テクニックを編み出しているからです。

賢い子は直観的に正確で速い解き方を思いつくので、習わなくても計算がうまい。でも、それだけでは算数は「頭がいいもの勝ち」の世界となってしまう。

算数を得意にするためには「賢い子の解き方を見習って、意識的に習得すること」が必要で、それを可能にしたのが桜井メソッドだと桜井さんはいいます。

「下剋上受験コース」講師の計算力を抜き打ちチェック!?

第1部講座には、マイナビ家庭教師「下剋上受験コース」の大学生講師たちも参加。

桜井さんが「抜き打ちテストのようですが、講師にも計算問題を解いてもらいましょう」といい、選ばれた2人の講師が計算問題を解きます。抜き打ちにもかかわらず、その速度、正確さは目を見張るものでした。

このように、第1部計算講座は、桜井メソッドを中心に、テクニックの紹介と注意事項の解説が織り交ぜられた内容でした。ほかにも、筆算なしでかけ算する方法や、結合・分配法則は公式ではないことなど、さまざまな解説がありました。

第2部:計算講座の実践

第2部は第1部の講演をもとにした、計算の実践です。グループに分かれ、マイナビ家庭教師の大学生講師による計算指導がおこなわれました。

生徒にあわせたマンツーマン指導

講師がほぼマンツーマンで生徒につき、生徒が持参した問題集で計算を実践。生徒には一人ひとり特徴があり、計算テクニックにも個人差があります。講師は自分に蓄積されているテクニックと生徒の実力を比較し「ここはできているね」「ここはこうするともっと早いし簡単だよね」と生徒に合わせた指導を行いました。新たな計算テクニックを手にした生徒が、目を輝かせて計算問題に取り組んでいたのが印象的でした。

◇ ◇ ◇

9月2日(日)に実施されたイベントから内容をお伝えしました。計算力は算数のすべての根底となる部分です。計算が大事だからといって、やみくもに練習するのではなく、賢い子の計算テクニックを知り、意識的に使いこなしていくことが算数攻略の重要な一歩です。計算のレベルをあげて、算数を得点源にしていけるとよいですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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