学習 算数

t(トン)、a(アール)、cc(シーシー)の単位換算をわかりやすく解説

2018年9月19日 山本暁子

お子さんからt(トン)、a(アール)、cc(シーシー)といった単位について質問されたら「むむっ、どうだったかな……」となる親御さんは少なくないでしょう。いろいろな場面で使われているのに、いまいちイメージが湧かないこれらの単位。今回は、子供たちが興味を持てる話を交えながら、単位換算の問題にもふれたいと思います。

「接頭辞」と「基準の単位」

本題に入る前に、単位についてざっと説明です。たとえば、長さを表すkm(キロメートル)という単位。これは次のように「接頭辞(SI接頭辞)」と「基準の単位」というものでできています。

kmの場合はk(キロ)が接頭辞で、m(メートル)が基準の単位ですね。

この接頭辞は基準の単位からの大きさを表すもので国際的に定められています。代表的なものを表にすると次のような形です。

基準の単位は重さを表す「g(グラム)」、距離を表す「m(メートル)」、量を表す「ℓ(リットル)」がよく使われますよね。

このように私達が普段使う単位は、「接頭辞」と「基準の単位」でできていますが、国際的に取り決められた単位ではないのに「昔から使っているから」「便利だから」といった理由で、いまも利用されている特別な単位があります。それが、t(トン)、a(アール)、cc(シーシー)といった単位です。

重さを表すt(トン)

昔は接頭辞にk(キロ)よりも大きなものを示す単位がありませんでした。大きな船などで大量の積み荷の重さを表すのに200000kgなどと表記すると、ゼロが多すぎて困ってしまいますよね……。そこで、t(トン)という単位が考案され、「1000kgを1tにしよう」という取り決めができました。

今はG(ギガ)やT(テラ)といった、k(キロ)よりも大きなものを示す接頭辞がありますが、当時はなかったのでt(トン)という重さを示す単位ができたんですね。

さて、t(トン)の換算です。換算するには次を覚えましょう。

1t=1000kg

覚えたら、次の単位換算の例題を解いてみましょう。

0.42t=□kg

1t=1000kgなので、

0.42×1000=420kg

となりますね。

もしくは、小数点を右に3つ動かして420kgです。

面積を表すa(アール)

a(アール)は面積の単位です。田畑の広さなどを表す単位として使われていますね。ニュースでも「およそ23ha(ヘクタール)の畑に影響が出ました」といった表現を聞くと思います。

面積を表すa(アール)は下の図のように表せます。

a(アール)の換算は、最低でも次を覚えておきましょう。

1a=10m×10m=100m2

もし覚えにくければ、上の図の形で覚えてしまっても問題ありません。これを踏まえて、単位換算の例題を解いてみましょう。

0.12ha=□m2

ha(ヘクタール)という単位のh(ヘクト)は前述した「接頭辞」で、a(アール)が「基準の単位」です。

まずは、haをaに換算してみましょう。ここで便利なのが、前述の表の並びと、小数点の移動で考える方法です。(詳しい解説は【 「ミリ」「センチ」「キロ」小学生が苦手な単位換算をわかりやすく解説 】もご覧ください)

接頭辞を大きい順に左から書いていきます。

「haをaに変換」するので、h(ヘクト)と基準に着目します。hから基準へ「どの方向」に「何回移動」しないといけないか考えます。

この場合次のように「右へ2回移動」が必要ですね。

0.12の小数点も「右へ2回移動」させます。

したがって、0.12ha=12aです。

この12aをm2に換算しましょう。

「1a=10m×10m=100m2」なのですから、

100×12=1200 です。

よって、0.12ha=1200m2 となります。

「1ha=100m×100m=10000m2」を覚えられる場合は、0.12×10000=1200m2としてもよいです。

量や「かさ」を表すcc(シーシー)

量や「かさ」を表すcc(シーシー)。普段の生活では、料理のときに液体の量を示すものとして、見聞きすると思います。意外なところだと、自動車やバイクの排気量などもccで表記されますね。

さて、そもそもccとはどんな意味でしょうか。ccはフランス語のcentimètre cubeの略で、実は「立方センチメートル」という意味なのです。立方センチメートルはcm3と表せますね。だから、「1cc」は「1cm3」と同じことです。

ちなみに、このcc(シーシー)という単位は、ちょっと悲しい単位です。ccという字面が00(ゼロ2つ)と見間違えてしまうことがあるので、液体などを表すときは「ℓ(リットル)を利用しよう」と決められた経緯があります。

そんなこんなで、今では「1cc=1cm3=1mℓ」と取り決めがされているのです。

さてcc(シーシー)の換算です。次を覚えておきましょう。

1cc=1cm3=1mℓ

これを用いて、次の単位換算の例題を解いてみます。

3.8ℓ=□cm3

まずは、ℓ(リットル)をmℓ(ミリリットル)に変換しましょう。

mℓという単位のm(ミリ)は前述した「接頭辞」で、ℓ(リットル)が「基準の単位」です。

基準からm(ミリ)へは、次のように「右へ3回移動」が必要ですね。

3.8の小数点も「右へ3回移動」させます。

3.8ℓ=3800mℓです。

「1cc=1cm3=1mℓ」なので、

3.8ℓ=3800cm3 となります。

まとめ

t(トン)、a(アール)、cc(シーシー)の換算は、次の3つは覚えておきましょう。

・1t=1000kg
・1a=10m×10m=100m2
・1cc=1cm3=1mℓ

これを覚えておけば、あとは応用でなんとかなります。単位換算問題に慣れてきて、暗記力にも自信がある、といった子は、

・1ha=100m×100m=10000m2
・1000ℓ=1㎥

も覚えておくと計算が速くなりますので、ぜひ覚えてみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

山本暁子
この記事の著者

オンライン家庭教師。大阪府立大学工学部卒業後、企業の研究所でシステムバイオの研究をし、大手IT企業に勤務。結婚を機に退職後、フリーランス活動の傍ら、山奥でオンライン家庭教師として教育に携わっている。おもに中学~大学受験の数学、理科、英語を担当。子供の「考える力」を身につけること、「長所」を伸ばすことを指導指針としている。情報を整理し、論理的にグラフや図、箇条書き等にまとめるのが得意。