連載 中学受験のイロハ 鳥居りんこ

学校の勢いを感じましょう|中学受験のイロハ 鳥居りんこ(19)

専門家・プロ
2016年10月13日 鳥居りんこ

再び、話題を「学校見学に行く際に注意すべきポイント」に戻しましょう。

私立中高一貫校にも人気ランキングみたいなものが存在しますが、世の中には流行り廃りがあり、中学受験も例外ではなく、そのランキングも年によって変化しています。

塾の情報操作もなくはないですし、前年の大学合格実績によってランキングの動きは顕著に出ます。偏差値も倍率も変わっていくので、ランキングの動きに踊らされることなく「わが子にとって」という視点でブレないようにすることが、最も大切なことです。

つまり、他人の作ったランキングはどうでも良いという「強い意志」を持ってください。あくまで「わが家目線」のわが家オリジナルランキングにこだわることが大事です。

その大前提があったうえで次の話をします。

勢いのある学校は雰囲気が違う! 「教師バカ」が学校を変える!

学校には勢いがあります。これは大学合格実績とか、倍率が高いという数字ももちろん関係するのですが、それよりも「空気感」なんです。具体的に言葉で説明することはとても難しいのですが、あえて言い切るならば教師陣の姿勢です。

勢いのある学校はまず先生方の目が違います。パッションがあるって言えばいいですかね。

とにかく子供たちが可愛くて仕方なくて、言い方は酷いですが「教師バカ」が揃っているんですよね。

しかも「ホント先生は教師バカですよね」って言われると、その先生が嬉しそうな顔をすることが特徴です。自分の仕事にプライドを持っていることがよくわかります。

この「教師バカ」が多くいる学校ほど勢いが感じられるのですが、なぜ良い学校には「教師バカ」が増殖していくのかと申し上げますと、ひとりの「教師バカ」がいるとですね、その先生がどうもドーパミンやらアドレナリンやらを周囲に撒き散らすみたいなんです。

歴史がある学校の得意技でもありますが、そういう学校はその百年越えのお家芸を継承していくノウハウがあるように思っています。

つまり「教師バカが出現する」→「次の教師バカを生み出す」という縦にも横にも波及効果をもたらして、気がつけば、その教師DNAを受け継いだ先生だらけという「暑苦しい」学校になります。

もちろん、歴史が浅い学校でもひとりの強烈な「教師バカ」(この方がトップに就任したりするとすごいです)が出ると、驚くべき程の短時間で学校の空気が良い方向に変わることが多いのです。

この雰囲気は行けばわかります。

「わ!この学校、勢いが違う!」って感じがすると思います。

あなたの目で実際に先生を見てみましょう

思春期の子供たちを預かり、その子たちの礎に責任を持ち、さらに社会貢献を喜びとするような大人にして巣立たせるまでをおこなうのが私立中高一貫校の責務です。

他人の人生にある程度の責任を持つということはすごい重圧です。それを喜々として、日々取り組んでいく。「バカ」じゃないとやれない職種なんです。

教師の布陣を是非見てください。なるべく多くの先生に話しかけ、先生方の動き、目の配り方などにも注目してみてください。

さらに、勢いのある学校は決断が速いのが特徴です。学校は良い伝統、あるいはその学校が核としているものは本当に大切にするのですが、時代の流れに合わせて、さらなる成長を遂げようとするためには、ある程度、柔軟にスピードを持って取り組む必要もあるわけです。

学校説明会に出かけたら、その学校が創立以来、宝物にしている魂(伝統)と、さらなる飛躍を目指して取り組んでいることの両方を見てください。

※この記事は、「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです。


■中学受験のイロハ バックナンバー

※記事の内容は執筆時点のものです

鳥居りんこ
この記事の著者
鳥居りんこ 専門家・プロ

エッセイスト、教育・子育てアドバイザー&介護アドバイザー。「偏差値30からの中学受験」シリーズ(学研)などの著者。受験から子育てまでの講演・執筆活動多数。ブログでは、中学受験、大学受験、子どもと自分の就職、子育て、夫婦問題、老人介護問題、その他あらゆる女性が抱える難しくも、素敵な日々を綴っています。

ブログ「湘南オバちゃんクラブ」
http://to-rinko-houmonki.blogspot.jp/