連載 頭がよくなるノートの取り方

フレームを作るだけで思考力・理解力が伸びる! 小学生からできる「頭がよくなるノートの取り方」(第2回)

2015年6月23日 高橋政史

「正しいノートの取り方を教えれば、子どものさまざまな能力が伸ばせます」と経営コンサルタントの高橋政史さん。いつものノートを方眼ノートに変えるだけで意識が変わり、頭の中が整理され、理解力が深まるといいます。では方眼ノートをどう使いこなせばいいのでしょうか。具体的なノウハウをうかがいました。

■考える力を育む「黄金の3分割」

勉強用のノートに方眼ノートをお勧めするのは、テキストや図などを見やすく書きやすいことに加えて、思考を整理するための「フレーム」が作りやすいことがあります。これは東大合格生や、マッキンゼーなどの外資系コンサルタントが使うノートにも共通する「頭のよくなる」型なのです。

まず方眼ノートはA4版かB5版を選び、見開き2ページに1テーマが基本。

次にその見開きページを分割します。まず左ページ上部3~5cmの白い余白は「タイトル」と「内容」を書く「見出しスペース」にし、左ページを「板書スペース」に当てます。右ページは縦に2分割し、左半分は先生のコメントや自分の疑問などを書き込む「気づきスペース」に。右半分はその疑問点を解消するためにとるべき行動と、要約を書き込む「行動スペース」とします。この3つのフレームを私は「黄金の3分割」と呼んでいます。

最後に右ページ上の余白に「要するに結論は?」という問いへの答えを「3つのポイント」でまとめます。こうすれば後で見返すとき、「この見開きのテーマ」「3つのポイントで説明すると」がひと目で分かるノートになるのです。

■「気づき」を「行動」で解決していく

授業では左ページに板書を写しながら、先生がコメントしたり、自分が「なぜだろう?」と疑問に思ったことを矢印で引き出し、「気づきスペース」に記入します。さらにそれらの疑問点を「先生に聞く」「本やネットで調べる」などによって解消し、書き込むのが一番右の「行動スペース」になります。

成績のよい子には必ず、自分が理解したところ・理解していないところを見極める力があります。このノートではその部分が自然と明確になり、疑問点をその場でクリアしていくことができるのです。

文字はあまり詰め込まず、「考えるスペース」を余白として残しておくのが大事。復習の時にも役立ちます。また最近はカラフルに色分けしてノートを取る生徒も多いですが、使う色は3色以内に。たとえば赤は「重要ポイント」、緑は「心が動いたところ」など、シンプルな方が情報を分かりやすく可視化できます。

■ノートの取り方で脳のメモリーが増える

板書をしながら疑問点を書き出していくのは確かに大変ですが、実は板書の速度を上げると同時に脳の記憶回路を鍛えられる方法があります。

それは「黒板を見る→ノートに書き写す」というやり方から、「黒板を見る→脳のスクリーンに素早く焼き付ける→その内容をノートに再現する」というやり方に変えることです。これを繰り返すことで「スクリーン焼き付け時間」が短縮されて板書が早くなるだけでなく、脳の「高速記憶回路」が太くなっていき、どんどん頭が良くなるといわれています。ぜひ生徒のみなさん、試してみてください。

このノートのメソッドは小学校4年生くらいから実行できるものですが、最初は右ページや上の余白部分が真っ白でも全然かまいません。まずは方眼ノートに線を引き、フレームでノートを取るという意識付けをすることが大事です。その子に無理のない範囲で書き込んでいくうちに、だんだん上手にノートが利用できるようになるでしょう。

もし空白の部分が多くても、親御さんは決して叱ったりせず、そのノートのディテールを褒めてあげてほしいと思います。

※記事の内容は執筆時点のものです

高橋政史
この記事の著者

クリエイティブマネジメント株式会社代表取締役。メーカー勤務、マーケティング会社の取締役を経て経営コンサルタントに。今までのべ2万人に「ノートスキルの指導」を実施し、200社を超える企業が導入。「読み・書き・プレゼン」力を養成する私塾も主宰している。著書に『100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる』(クロスメディア・パブリッシング)、『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』(かんき出版)など。

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