【午前・午後の同日ダブル受験】事前準備で気をつけたいこと
最近の中学受験では、学校にふさわしい生徒を早く確保したいなどの考えから、午前入試に加え、午後入試を導入する学校が多くあります。午前と午後で、別々の学校の入試に臨む家庭は珍しくありません。お子さんに負担がかからないように、スムーズに午後の受験会場に移動するためには、何に気をつければいいのでしょうか。今回は、午前・午後の同日ダブル受験で気をつけるべき点を紹介していきます。
Contents
事前に準備・調べておきたいこと
午前と午後で別々の学校を受験する場合、午前入試を終えた段階で、手際よく次の試験会場に移動する必要があります。
受験校の敷地の広さ・目印
午前の受験が終わったら、親子で待ち合わせて次の試験会場に向かうのが一般的です。しかし、学校の敷地が広いと待ち合わせのときに迷子になることがあります。そうなると、午後の試験会場へ向かう移動時間が削られてしまう可能性も。スムーズに合流できるよう、校内の目印になるスポット(創立者の銅像や受付窓口など)をいくつかピックアップし、チェックしておくとよいでしょう。
受験校の構造・設備
試験期間中は食堂(カフェテリア)が閉まっているケースが多いですが、当日は親御さんの待機場所として開放されていることがあります。とくに午後受験校の食堂は、試験開始前の昼食スペースとして使えることもありますので、下調べの際は忘れずにチェックしておきましょう。
午前受験校から午後受験校までの移動時間
午前受験校から午後受験校の道のりは、実際に下見して確認しておくと安心です。その際は当日と同じように、午前受験終了後の時間帯に足を運んでみるのがおすすめ。所要時間、乗り継ぎの手間、駅構内の最適な出入り口の確認はもちろん、試験当日の交通量などもチェックできます。
タイムスケジュールを作成して持っていく
午前の入試を終えてから、次の会場へ移動するための交通手段を調べる親御さんが多いですが、不測の事態にも対応できるよう、試験前に当日の交通ルートも含めた、タイムスケジュール表を作成しておくのが安全です。行動予定を親子で共有しておけば、次の試験会場までの移動がスムーズになるでしょう。
下見に行くのが難しい場合
下見に行くのが難しい場合は、学校案内のパンフレット、あるいは公式HPで最寄駅の出入り口と学校までの経路を頭に入れておきましょう。Googleのストリートビューを活用するのもおすすめです。「○○の建物を右折して、○○の看板が見える交差点を左に……」というように具体的なイメージがしやすくなります。
試験終了直後の校舎は混雑する
試験終了の時間は、入試概要に記されています。しかし、受験校によっては、時間どおりに教室を退室できないことがあります。とくに受験者数が多い会場だと、試験終了後の混雑を避けるために各教室で少し待機し、時間差をつけて解散となる場合があります。その場合、次の試験会場に移動するタイミングが、試験終了時間より10~15分遅くなることもあります。
昼食メニューは手づかみのものを
午後入試の昼食は、受験校の食堂やベンチで食べるというケースが一般的。しかし、受験生親子で混み合っている校内では、落ち着いて食事ができなかったという声も聞きます。交通事情で試験開始時間の直前に学校に到着し、昼食の時間をまともに確保できない可能性もありますから、悪条件でも手短に食事をすませられるよう、お弁当はおにぎりやサンドイッチといった手づかみで食べられるものがおすすめです。
1日2校の受験をスムーズにこなすなら準備は万全に
ダブル受験当日は親子そろって大忙しで、どんなアクシデントが起こるかわかりません。人身事故や悪天候で電車が動かなくなることもあります。電車が使えなくなったときのために、バスのルートやタクシー乗り場もおさえておけるとよいでしょう。
試験当日を迎えたお子さんは、緊張や不安で胸がいっぱい。ここまで身につけてきた最大限の力を発揮できるよう、準備は万全におこないましょう!
※記事の内容は執筆時点のものです
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