学習 国語

小学3年生で習う漢字は200字。書き順までしっかり覚えるための方法3選 (2ページ目)


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2.アプリを使う

スマートフォンやタブレットを利用した学習法も、子供たちにとっては新鮮な気持ちで取り組めるもののようです。「小学生手書き漢字ドリル1006」というアプリは、小学1年生から6年生までで習う漢字1006文字をカバーした学習アプリ。「家○旅行」などの問題が出るので、画面上に「族」などあてはまる漢字をタッチ機能で書く、というふうに学習します。学年を指定しての学習ができますので、3年生のお子さんは、3年生で習う漢字の学習と、1~2年生で習った漢字の復習ができます。

ゲーム感覚で学習できる、どこでも学習できるというのがメリットになりますが、紙に書くのと画面上に書き込むのとではやはりちょっと違うのは否めません。ドリルやプリントなどを使った学習のアクセントとして、あるいは外出先などでの教材などとして、補助的に利用すると考えたほうがよいかもしれません。

3.漢字をバラバラにする

小学2年生の漢字学習法として、「『頭』を『一』『口』『ソ』『一』『一』『ノ』『目』『ハ』と分解し、『イチクチソイチ、イチノメハ』と唱える」という学習法を紹介しました。小学3年生の漢字学習にもこの方法は使えますが、これをさらに一歩進めてみましょう。

小学3年生になってくると、すでに習った漢字を組み合わせてできているような漢字が増えてきます。たとえば、「畑」という漢字は、いずれも1年生で習う「火」と「田」の組み合わせです。こういう漢字は、「畑」という字形を覚えるよりも、「すでに習った『火』と『田』の組み合わせ」と覚えたほうが効率よく、間違えて覚えてしまう危険も小さくなります。

小学3年生が漢字学習で間違えやすいポイント

※画像はイメージです

最後に、小学3年生にありがちな漢字の間違いはどんなものかを見ていきましょう。少し古いデータになりますが、ベネッセ教育総合研究所が2007年に実施した「小学生の漢字力に関する実態調査」の3年生の結果を参考に、小学3年生がどんな漢字の間違いをしているかをご紹介します。

1.使い慣れない読みから文字を思い出せない

「しん(ちょう)に行動する」という文の「ちょう」の箇所に「重」を書かせる問題は、正答率はわずかに3.8%。誤答率は56.2%、無答率が40.0%だったそうです。読みの違う「せきにんが重い」(正答率84.4%)の出題ではきちんと答えられていることから、「重」という漢字じたいは覚えているようですが、「チョウ」という読みと「重」の漢字を結びつけることができなかったということでしょう。

また、「べん当を持参する」の「持」を答えさせる問題の正答率は6.8%。この漢字についても、「右手にかばんを持つ」は正答率69.6%とそれほど低くないので、「ジ」という読みから「持」を想起できなかったということのようです。

このように、「漢字は覚えているけれど、使い慣れていない読みからその文字を思い出せない」という例は、ほかにも「平(ビョウ)」「軽(ケイ)」「負(お)う」などがあります。

2.横棒の本数を間違えてしまう

「着」という漢字は、「言いあらそいに決着をつける」(正答率31.2%)、「シャツの上にセーターを着る」(正答率30.8%)、「岸にたどり着く」(正答率37.8%)と、どの読みでもさほど偏りなく、まんべんなくやや低めの正答率になっています。このような結果になるのは、読みとは関係なく、字形をしっかり覚えていないために間違えている場合。「着」にはたくさんの横棒がありますが、その本数を間違えてしまうケースが多いのです。字形の一部として「日」や「目」を含む漢字はこの種の間違いが多くなるので注意しましょう。

3.ハネ・点に注意

調査では、「代」の文字も間違いが非常に多くなりました。「し合で投手が交代する」(正答率12.1%)、「電気代をはらう」(正答率33.3%)、「当番を代わる」(正答率11.9%)、「千代紙を折る」(正答率21.0%)と、読みの難しさもあるとはいえ軒並み低い正答率。「代」の文字はそれほど複雑な字形ではありませんが、右下のハネや右上の点を忘れてしまったり、あるいは余計な1画を加えて「伐」になってしまったりと、ミスが多くなりがちな漢字といえるでしょう。

まとめ

小学3年生になると、漢字学習もだんだん難しくなってきて、つまずくお子さんが増えてきます。たんに「漢字をしっかり勉強しなさい」と言うだけでなく、どんな間違いをしやすいのかをしっかり見極め、注意するポイントを教えてあげましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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