一緒に。(父娘の会話)|桜井信一コラム「下剋上受験」

専門家・プロ
2015年9月18日 桜井信一

桜井信一ブログ『父娘の記念受験』で過去に掲載されていた記事から、一部を編集して掲載しています。この記事の内容は 書かれたものです。

【本日のテーマ】
一緒に。

「今日は桜蔭学園の文化祭らしいよ」という私に。

「うん、知ってる」と答えた娘。

今はLINEの時代だからか、そういう情報は目にするのでしょう。

「ずいぶん経ったなあ。なんか思い出すね」

「う~ん、カエルの解剖は覚えてるけど」

私にだけしんみり感があり、娘にはありませんでした。

やはり、今の学校生活がある者とない者との差でしょうか。

薄らぐほど充実しているのはいいことだと思いながらも、もうひと言聞いてしまう。

「今なら桜蔭坂を歩くのは平気か?」

合格発表の日、もうここを歩くことはないだろうと振り返ったのは私だけで、確かに娘は一度も振り返らなかった。

そのシーンを本に書くとき、パソコンの前で目頭をおさえたのも覚えている。

娘の返事に、さすがに涙が出てきた。

「う~ん、父さんとなら無理かな」と笑っていた。

2015.9.28 am 7:00

桜井信一

※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者
桜井信一 専門家・プロ

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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