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三大子供新聞の違いと、おすすめの活用法を紹介

2019年3月07日 小林悠樹

新聞の発行部数は全体として減少傾向にあり、大人も子供も「紙離れ」が進んでいます。しかし、新聞が果たす役割は今でも大きく、社会を知るための大切なツールのひとつです。

小学生の段階から新聞を読むことで、教養や知識が身に付きます。また、時事問題や政治経済にも詳しくなるため、中学受験対策として購読するご家庭もあります。今回はそんな子供新聞にフォーカスを当て、各紙の特徴や活用法などを紹介していきます。

三大子供新聞|毎日、読売、朝日。各社の小学生新聞の特徴は?

「毎日」「読売」「朝日」の三社が、子供新聞のシェアのほとんどを占めています。「どれがいいのかよくわからない」という方のために、それぞれの特徴や違いを見ていきましょう。

毎日小学生新聞

1936年に創刊され、日本の子供向け新聞のなかでもっとも歴史があります。日刊で、一般的な新聞の半分のサイズ(タブロイド判)。ページ数は基本8ページで、金曜日と土曜日は特集ページが加わり12ページ 。ニュースはもちろんのこと、池上彰さんのコラム「教えて! 池上さん」や、お笑い芸人パックンの「パックンのAre you a 国際人?」など、ニュース記事以外のコンテンツも豊富です。3紙のなかでは紙面が一番落ち着いた印象で、「文章を本格的に読ませたい」という場合には、毎日小学生新聞がおすすめです。

読売KODOMO新聞

2011年に創刊された新しい新聞で、届くのは週に1回。1週間に起きた出来事を総ざらいで把握でき、ページ数は20ページと読みごたえがあります。発行部数は3紙のなかで一番多く、「毎日読むのはむずかしいかも」というご家庭でもはじめやすいのが人気の理由です。紙面サイズは「毎日小学生新聞」と同様、タブロイド判。紙面はオールカラーで写真が多く、普段あまり本を読まないという子でも目を通しやすいためおすすめです。

朝日小学生新聞

毎日発行され、政治・経済などの時事ニュースに定評がある子供新聞です。朝日新聞の天声人語を子供向けにした「天声こども語」は、国語力アップにつながると評判です。創刊は1967年。全体で8ページの紙面には、文字・写真・マンガがバランスよく構成されており、毎日楽しく読むことができます。紙面の大きさは一般的なサイズと同じなので、大人気分で新聞を読めるのも子供にとってうれしいポイントかもしれません。

毎日・読売・朝日の子供新聞の購読料や発行部数をまとめてチェック

  毎日小学生新聞 読売KODOMO新聞 朝日小学生新聞
発行日 日刊 週刊(毎週木曜日) 日刊
月 額 1,580円
(税込)
550円
(税込)
1,769円
(税込)
月刊発行部数 99,000部 187,305部
(2018年11月)
105,161部
(2017年10月)
試 読 1週間無料お試しあり 1回分に限り無料お試しあり 1週間無料お試しあり
電子版 あり(紙版と同額) なし

海外電子版あり

※朝日新聞のデジタルコース会員限定で、「朝日小学生新聞デジタル ライト版」(1面記事のみ)の閲覧可能

中学受験に効果的な子供新聞の活用法

「中学受験対策のために子供新聞を購読したい」という親御さんも多いかと思います。継続的に新聞を読むことで、より確かな学力が身に付きます。ここでは学力を上げる子供新聞活用術を紹介します。

興味のある記事を読むだけでも力になる

「国語が苦手」「本をほとんど読まない」という子は、まずは興味のある記事から読むだけでも大丈夫です。運動が好きな子であれば、最初はスポーツ欄を読むだけでもいいですし、極端にいえばマンガコーナーだけでも決して無駄ではありません 。次第に興味の幅が広がっていくことがあるので、まずは身近に新聞があるという環境をつくってあげることが大切です。

音読、書き写し、要約をする

ある程度子供新聞を読むことが習慣になってきたら、次は手や口を動かすことを試してみましょう。たとえば、音読することでニュースへの理解が深まると同時に、文章力も上がるといわれています。また、書き写しや要約も国語力向上に効果があるとされ、朝日小学生新聞の「天声こども語」専用の書き写しノートも売られています。新聞にくわえて、そういった補助ツールを上手く使えば力がついていくでしょう。

気になる記事をスクラップする

スクラップとは、自分が気になった記事を切り抜き、ノートに貼り付けていく新聞活用術。たとえば「環境問題」に興味があれば、地球温暖化やゴミ問題などのさまざまな記事をノートに貼っていきます。スクラップをすることでより深くその事柄を知ることができ、「自分で考える力」を養うことができます。 中学入試では小論文や記述式の問題を出題するところもあるので、それぞれの記事に自分の意見を書き加えていくことで、「自分で考える力」を養っていくのもいいでしょう。

子供に新聞を読んでもらうためにすべきこと

はじめは興味のある記事を読むだけでも問題ありません。しかし、「できればたくさんの記事を読んでもらいたい」というのが親心だと思います。そのために必要なのは、新聞選び以上に子供が楽しんで読める環境づくりです。

子供が興味を示したときに購読を開始する

子供に無理に新聞を読ませるのはおすすめできません。特に活字に苦手意識がある子に無理やり子供新聞を読ませようとすると、さらに嫌いになってしまうことがあるので気をつけましょう。購読のタイミングは、子供が新聞に興味を示したときがベスト。子供新聞を置いている図書館もあるので、そういった場を利用しながら様子をみてみるのもひとつの手です。

親が率先して新聞を読む

子供は意外と親の行動をしっかりと見ています。まずは親自身が率先して新聞を読むようにすることが大切です。案外、大人にとっても有益な情報が書かれており、親のほうが楽しみにしているという家庭もあるほど。読むだけでなく、親が自ら進んでスクラップをしてみたり、書き写しや要約をしてみたりするのも効果があります。

子供新聞は親子で楽しく読むことが一番たいせつ

子供新聞の購読理由として多く挙がるのが中学受験対策。新聞を読むことを通じて、学力向上を期待する親御さんは少なくありません。子供が無理なく読めるよう、その子に合った新聞選びが大切です。そして、同じくらい大切なのが「家族で新聞を楽しむ姿勢」。親が率先して新聞を読んだり、気になる記事について会話をしたりと、子供が楽しく新聞に触れられるような環境づくりをしてあげましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

宮古島在住のフリーライター。1988年神奈川県生まれ。一橋大学卒業後、食品メーカーに勤務。結婚と妻の出産を機に、宮古島へ移住。宮古島で校正・執筆業に営む。学習教材の校正や、宮古島の観光情報誌・ウェブサイトなどで執筆。

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