品詞とは何かを説明できますか? 10種類を正しく分類できれば国語の文法は完璧
塾の国語の授業では、年に何回か文法を習うはずです。その中でも特に品詞の分類でつまずく受験生が後を絶ちません。そこで今回は、多くの受験生の苦手意識を解消するため、品詞の分類について解説します。「名詞」「動詞」などの10品詞だけでなく、難しい文法用語もしっかり理解しましょう。
品詞の分類で使う用語を覚えよう
品詞の分類を正しく理解するためには、文法用語を覚える必要があります。多くの受験生が混乱しがちな「自立語・付属語」「活用」「体言・用言」を解説します。
自立語と付属語
品詞の分類を考える場合、まずは文を単語に分解します。単語とは、それ以上分けることのできない言葉の最小単位です。「今日、私は公園で遊んだ。」を単語に分解すると、「今日、/私/は/公園/で/遊ん/だ。」です。
それだけで文節を作れる単語を自立語といいます。一方、それだけでは文節を作れず、常に他の単語と結びつく単語を付属語といいます。
この説明だとわかりにくいので、それだけで意味のわかる単語が自立語で、意味のわからない単語が付属語と考えるとよいでしょう。たとえば、「今日」「私」「公園」「遊ん(遊ぶ)」は、意味がわかるので自立語です。一方、「は」「で」「だ」は、意味がわからないので付属語です。
活用
単語の形が変わることを活用といいます。たとえば、「言う」は、「ない」の前に来ると「言わない」に、「て」の前に来ると「言って」となります。「言わ」や「言っ」などに形が変わる「言う」には活用があります。一方、「学校」は、「は」や「です」などの前に来ても一切形が変わらないので、活用がありません。
体言・用言
自立語のうち、活用があって述語になる単語を用言といいます。述語とは、「どうする」「どんなだ」「何だ」を表す文節で、原則として文末に来ます。「言う」や「白い」は活用があって述語になるので用言です。「です」は活用がありますが、「です」だけでは述語にはならないので用言ではありません。
一方、自立語のうち、活用がなく主語になる単語を体言といいます。主語とは、「何が」「誰が」を表す文節で、多くの場合、「が・は・も・こそ・さえ」などが目印になります。「りんご」は活用がなく、「りんごが」という主語になるので体言です。「とても」は活用がありませんが、「とてもが」という主語にはならないので体言ではありません。
品詞を10種類に分類してみよう
単語は10種類の品詞に分類されます。それぞれの品詞の見分け方や特徴を解説します。
活用する自立語
活用する自立語(用言)は動詞・形容詞・形容動詞の3種類です。
動詞は動作・作用・存在を表し、言い切りの形(辞書で引くときの形)がウ段音で終わります。ウ段音とは、「う・く・す・つ・ぬ・ふ・む・ゆ・る」のことです。「言う」「聞く」「指す」などはすべて動詞です。
形容詞と形容動詞は性質・状態を表し、形容詞の言い切りの形は「い」で終わり、形容動詞の言い切りの形は「だ」で終わります。「大きい」「美しい」などが形容詞で、「静かだ」「ほがらかだ」などが形容動詞です。
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます