中学受験ノウハウ 習慣づけ

小学生のうちから身につけたい日記の習慣

2019年3月15日 紙井昇

日々の記録をつける「日記」。その日に何が起こったのか、誰と会ったのか、何を話したのか。これらを書き留めておくことで、どんな効果があるのでしょうか。小学生のうちから日記をつけることのメリットをご紹介します。

また、日記を継続するうえでの注意点や続ける方法なども解説しているので、今から日記を始める人、日記が続かない人もぜひ参考にしてください。

小学生のうちから日記をつけるメリット

小学生のうちから日記をつけることで得られるメリットを、国語学習の視点から紹介していきます。

学習した漢字を活用する場になる

小学校で習う漢字は1,026字もあります。そこで、「その日に学んだ漢字のうち、最低ひとつは日記のなかで使う」というルールを決め、漢字を練習する場所として活用してみましょう。

「今日はどの漢字を習ったっけ?」と思い返すきっかけになりますし、単純な読み書きだけではなく、漢字の意味を理解したうえで文章として使う必要があるので、学習の手助けにもなります。

 「5W1H」を意識すれば文章力も鍛えられる

日記は、「わかりやすく文章を書く力」を養う練習の場にも適しています。読んだ人に伝わりやすい文章には、「5W1H」がしっかりしているという特徴があります。

「5W1H」とは「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」のこと。日記に慣れてきたら、これらの要素を少しずつ文章のなかに盛り込むことを意識してみましょう。

ただ、はじめのうちは継続することが大切なので、「その日に起こったこと」などを箇条書きにするかたちでもOKです。

習慣化することで継続力が養われる

小学生のうちから「日記を毎日つける」という習慣を身につけることは、やると決めたことを続けていくことの大切さを学び、「自分はこれだけ続けることができた!」という成功体験を得ることにつながります。

「継続は力なり」といった言葉がありますが、継続力は小学校だけではなく、大人になってからも必要とされます。継続力を磨く場としても、日記を活用していきましょう。

日記を習慣にするコツ

日記を書くメリットがわかっていても、継続することは難しいもの。日記を習慣にしていくうえでの注意点、続けるコツについて紹介します。

文字数などの条件は増やしすぎない

日記をはじめるときに陥りがちなのが、「1ページをうめるくらい書こう」「必ず原稿用紙2枚以上の文章を書く」など、たくさんの文字量を書くことをルールとして設定してしまうことです。

こうすると、「たくさん書かないといけない……」と気負ってしまい、日記を書くことがきらいになってしまうことも。最初は「毎日書くこと」だけをルールとし、とにかく日々継続することに集中するとよいでしょう。

習慣化の第一歩は、書く時間を決めること

「気が向いたときにやろう」と思っていると、日記を書くことを先延ばしにしてしまいがちです。そこで、「このタイミングで日記を書く」とルールを設定してみましょう。

たとえば、「宿題を終えたあと」なら机に向かい直す必要がありません。また、「夕食後に書く」と決めた場合は、その日に会ったことを夕食中に家族に話すことで、よりスムーズに書くことができるようになるでしょう。ご家庭のライフスタイルに合わせて、無理のない時間帯を探すと、グッと継続しやすくなります。

「何も思いつかない」を防ぐコツ

日記を書くうえで、「書くことがない」という悩みは多いものです。印象的な出来事がある日は簡単に書くことができますが、そうでない日も訪れます。

「書くことがないから日記を休もう」となることを防ぐためにも、「何も思いつかない日はこれについて書く」というルールを決めておきましょう。たとえば、食べたものとその感想、見たテレビ番組など、身近なことを日記のテーマにしておくと、悩まずに取り掛かる手助けとなります。

「親子の交換日記」のメリットと注意点

子供が書いた日記に、親が目を通してコメントを書きこむ「親子での交換日記」。ここでは、そのメリットと注意点を見ていきましょう。

【交換日記のメリット】学習の効果アップと継続の手助けになる

親子で交換日記をおこなうメリットとして、「他人に読みやすい文章を書けるようになること」が挙げられます。

第三者に伝えることを意識すると詳しい説明が必要となるので、「5W1H」が自然と習得できるようになります。また、「夜の20時までに提出しよう」と親子でルールを決めることで、継続力と同時に締め切りを守る意識も身につくようになるでしょう。

【交換日記の注意点】まずは細かいことを気にしない

「学習した漢字の活用」「5W1Hを意識して文章を書く」など、日記を書くことは国語力の育成につながります。親が目を通し、「ここを直してみよう」と日記を添削することも、学習の効率を高めるうえでは非常に効果的でしょう。

しかし、正しい文章や語句の使用にこだわるあまり、「なぜできないんだ」「もっと勉強しなさい」というように子供が書いた内容を否定しないように気をつけましょう。日記で大切なのは、そのとき何をしたか、そこから何を感じたのかという「記録」を残すことです。まずは日本語としての正しさに捉われず、子供の感受性をともに楽しむ気持ちで交換日記をしてみましょう。

日記は過去の自分に出会える「引き出し」

小学生のうちから日記を習慣にすることは、継続力や文章力がつくなどメリットが多くあります。しかし日記の一番のメリットは、時間が経ってから読み返したときに当時の思い出を振り返ることができる「人生の引き出し」となること。

「こんなことがあったのか」「このときはこんな気持ちだったんだ」など、過去の自分に出会うことができるのが日記の面白さです。ぜひ、少しずつでも取り組んでみましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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