学習 国語

名詞の種類は楽しくゲームで覚えよう!それぞれの名詞の特徴も解説

2019年3月19日 やまかわ

読解文を攻略するポイントは、「いつ・どこで・だれが・どうした」を正確に理解しておくことですが、動詞や形容詞、形容動詞、副詞といったそれぞれの品詞の違いを理解しておくことも大切です。

そして、品詞のなかで特にシンプルで、理解しやすいのが名詞。「人」「もの」「こと」の名前を表す言葉であり、主語や目的語になるため、文章中で主役となる品詞です。そして名詞にはいくつか種類があります。

今回は、名詞の種類をゲームで学ぶ方法と、名詞の種類がどのように読解問題にかかわってくるのかを説明します。

代表的な名詞の種類は「しりとり」を使って覚える

名詞の種類を知るには、しりとりが役立ちます。親子で一緒にしりとりをしたことのある方も多いのではないでしょうか。改めてしりとりのルールを確認しながら、名詞の種類について確認していきましょう。

しりとりで使える言葉が「普通名詞」

普通名詞とは、同じ種類の「こと」「もの」を指す名詞のこと。そして普通名詞はしりとりで使われる言葉です。まずは親子でしりとりをしてみましょう。「しりとり→りんご→ゴリラ→ラッパ……」とテンポよく進みましたか? このときに出てきた言葉が「普通名詞」です。

また、「花」も普通名詞です。親子で目を閉じて心のなかに「花」を思い浮かべると、お子さんは「ひまわり」を、親御さんは「チューリップ」をイメージするかもしれません。同じ「花」であっても、違うものをイメージできるんですね。

さらにいえば「チューリップ」も普通名詞です。「黄色いチューリップ」「赤いチューリップ」と、同じ「チューリップ」という言葉であっても人によっていろいろと想像ができますよね。このように、ひとつの言葉だけでイメージに幅が出てくる言葉が普通名詞と呼ばれます。

しりとりで使ってはいけないのが「固有名詞」

「固有名詞」とは世界にたったひとつだけの名前です。たとえば「人間」という言葉は、「日本人」や「アメリカ人」といったように幅広く想像ができるため、普通名詞に該当します。一方、人間一人ひとりにつけられた名前は固有名詞と呼ばれます。人名のほか、国名、地名などの名前も固有名詞です。

しりとりでは、固有名詞の使用は禁止になることがあります。相手の知らない固有名詞を出せば、いくらでもしりとりが続いてしまうからですね。

読解問題に出てくる「固有名詞」は要チェック

読解問題に固有名詞が出てきたときは要注意。文章を読み進めていくうえで、「誰が」どうしたのかを掴むことは大切だからです。そのため、固有名詞が出てくるたびに一つひとつ丁寧にチェックしていきたいところです。物語文の読解が苦手というお子さんは、登場人物をしっかりと把握するという意味でも、登場人物の名前を○や□で囲う習慣をつけてみるのがおすすめです。

「数詞」もしりとりで使ってはいけない

数詞は数量や順序を表す名詞で、「数字+単位」が基本的なかたちです。たとえば「1位」「12歳」「2019年」がこれにあたります。しりとりで、たとえば「ご」に続く言葉を探すときに、「56人」「57人」「598人」をOKにしてしまうと、選択肢が無数に増えてしまいます。「数詞」がOKだったらしりとりは勝負になりませんね。

「数詞」をすり替えるヒッカケ問題に注意

読解文における選択問題では、数詞をすり替えた「ハズレ選択肢」に気をつけましょう。たとえば、文章中に「1989年にベルリンの壁が崩壊。1993年にはチェコスロバキアが分離しました」と書かれていたとします。そして「文章に書かれていた内容として正しい選択肢を選びなさい」という問題があった場合、「1989年にチェコスロバキアが分離した」という、一見して正しく見える選択肢を選んでしまう可能性があります。

長い文章に読み疲れていた場合、数詞が違っているにもかかわらず「正しいことが書かれている」と誤答してしまうことがあるので注意が必要です。選択肢のなかに数詞が入っていた場合、本文のどこにその数詞が書いてあったかを探し出し、前後の文を確認して事実確認をするようにしましょう。

代名詞・形式名詞は「探偵ゲーム」で正体を見つける

代名詞・形式名詞はれっきとした名詞ですが、名詞の種類として認識していないお子さんが多いかもしれません。しかし、代名詞と形式名詞は理解しておくと国語の得点につながります。「探偵ゲーム」感覚でその正体を探ってみましょう。

「代名詞」ってどんなもの?

代名詞とは「これ・それ・あれ・どれ」など、前に出てきた「人」「もの」「場所」などを指し示す言葉です。まずは下の例文から「代名詞」を探してみましょう。

例1)日本の最西端にある与那国島。ここには国内最大の蛾であるヨナグニサンが生息しています。

代名詞は「ここ」ですね。「ここ」は与那国島を指していることがわかります。短い文章で代名詞の正体が理解できるようになったら、少し長めの文章に挑戦してみます。

例2)自販機の下に鍵が落ちていた。前を歩く人がキョロキョロなにかを探している。もしかしたら、これを探しているのかもしれない。そう思った僕は「あの、これがそこに落ちていましたよ。」そう伝えた。

上記の文では、代名詞はいくつあったでしょうか? それぞれが何を指しているか、時間を計って探してみると代名詞を楽しく覚えることができます。

国語の問題で代名詞が出てきたら

記述問題の場合は代名詞が何を指しているのかを明らかにしたうえで解答するようにしましょう。代名詞が出てきたときには、その代名詞が意味している名詞に矢印を引っ張って結びつけておくクセをつけるとよいですね。

「形式名詞」ってどんなもの?

形式名詞は単独では意味を持たない名詞です。たとえば、以下の太字にあたる部分が形式名詞です。

・あるとき、だいじなことを思い出した。
・このあいだ、あるところで素敵なものを拾った。

代名詞と同様に例文を用意して、形式名詞を探す練習をするのがおすすめです。親御さんも一緒に取りくんでみると、お子さんの競争心に火がつき、意欲的に取りくんでくれることでしょう。

形式名詞はひらがなで書く

「習った漢字はすべて漢字で書く!」という意識が強いお子さんは、形式名詞を漢字で書いてしまうことがあります。しかし、形式名詞はひらがなで書くようにしましょう。形式名詞をわざと漢字で書いた例文を用意して間違い探しをするのもいいですね。

名詞の種類を意識して得点につなげよう

読解文は正確に素早く読みたいですよね。品詞について最低限の知識を持って読み進めることができれば、解答の根拠となる部分にアタリがつけやすくなります。とくに名詞は文中で主役となることが多い品詞です。文章を読んで何が主役か、何の話をしているのかをしっかりと理解することが正答率を上げるポイントです。

また、「品詞を意識するクセ」をもっていると英語の長文読解でも役立ちます。今のうちから品詞の知識を身につけておけば、国語だけでなく、英語の読解問題に対しても苦手意識をもつことなく取り組めるでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。