中学受験ノウハウ 親の関わり方

子どもに物事を深く考える習慣をつけさせるには?

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中学受験に向けて学びの原動力となるのは、物事を深く知りたいと思う、子どもの知的好奇心です。今回は、子どもの知的好奇心を家庭で伸ばす方法として、日常会話に取り入れたい「マジックワード」を紹介します。

7つのマジックワードが、子どもの知的好奇心を育む

知的好奇心を持って日々生活をしていると、勉強するときも「なぜこうなるんだろう?」と考えながら取り組むようになります。すると、興味を持ったことを自ら調べるようになり、物事を深く理解することにつながります。

子どもが物事を深掘りする力をつけていくためには、親がきっかけをつくってあげることが必要です。方法はいろいろありますが、日常生活で子どもに掛ける言葉を工夫してみることもおすすめです。

「これは何?」「これはどこ?」「これは誰?」のような一問一答的な問いかけをしても、子どもが答えるときは、脳にインプットしたものを、そのまま出すだけなので、脳は動いてくれません。そこで、意識して使って欲しいのが次の7つのマジックワードです。これらのワードを使って子どもに問いかけることで、物事を深く考える習慣がつきます。

7つのマジックワード

  • 「なぜだろう?」(原因分析)
  • 「どうしたらいい?」(問題解決)
  • 「要するにどういうこと?」(抽象化思考)
  • 「例えばどういうこと?」(具体化思考)
  • 「何のためだろうね?」(目的意識)
  • 「そもそもそれってどういうこと?」(原点回帰)
  • 「もし~だったらどうなるだろうね?」(仮説構築)

「なぜ?」は、物事を深掘りするための重要ワード

上に挙げたワードからいくつか説明しましょう。

親に「なぜだろう?」といわれると、子どもは理由を考えるようになります。このとき、答えを見つけられなくても構いませんし、答えが合っているかどうかも重要ではありません。

子どもが、「ん~、なぜだろう?」と考えるプロセスが大事なのです。日常生活で「なぜ?」と何回も聞かれると、子どもの頭のなかには、「なぜ?」という視点が残ります。すると勉強しているときにも、その視点を持てるようになります。

気をつけたいのは、子どもに「なぜ?」と聞かれて、親がすぐ答えてしまうケースです。実際によくありがちですが、これでは子どもの知的好奇心は育ちません。子どもに「なぜ?」と聞かれたら、「なぜだろうね?」と問い返して子どもに喋らせてみましょう。

「要するにどういうこと?」と聞くと、抽象化する力が伸びる

「要するにどういうこと?」は、子どもに考えをまとめさせるワードです。考えをまとめることを、抽象化するといいます。抽象化する力がつくと、物事を俯瞰的に捉えられるようになります。

例えば、国語の問題を解いていて、ひとつの段落に文がたくさんあったとします。このとき抽象力の高い子どもは、その段落全体を通して何がいいたいのかを掴めます。しかし、抽象度が低いと、それぞれの文が全く違うことをいっていると捉えてしまい、文章の全体像が見えてきません。一見バラバラに見えている事柄をまとめる力をつけさせるためにも、このワードを使ってみましょう。

逆に、「例えばどういうこと?」という質問は、抽象的な内容をわかりやすく具体的に説明させるときに使います。子どもが何か漠然としたことをいったときは、「例えば?」と聞いてあげましょう。すると、相手にわかりやすく伝えるための具体例を考えるようになります。

正解がない質問で、子どもの思考力を高めることもできる

「もし~だったらどうなるだろうね?」というワードは、日常会話でクイズを出すように楽しく使えます。例えば、「今、自動販売機が日本になかったらどうする?」「信号がなかったらどうなる?」など、いろいろな問いかけをつくることが可能です。このマジックワードのポイントは正解がないところ。子どもが自由に発想して考える力を培うことができます。

ほかにも、あちこち拡散しがちな子どもの話を、シンプルにまとめさせるように誘導する「そもそもそれってどういうこと?」や、子どもに目的意識を持たせる「何のためだろうね?」というワードも効果的です。

親が発する言葉ひとつで、子どもが物事を深く考えていく力はつけられます。子どもの地頭を育み、知的好奇心を引き出す「マジックワード」を家庭内の会話にぜひ取り入れてみましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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