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物語文での場面分けのポイント「時間・場所・人物」を解説

2019年5月14日 ハルカ

物語文では場面分けをしながら話を整理し読みとっていくことが重要です。場面分けは内容理解の役に立つだけでなく、設問として問われることもあります。

場面分けの考え方と分け方のポイントをまとめました。

設問次第で場面数は変わる

場面分けを考えるときに大切なのは、「場面の分け方は基準次第で変わる」ということです。

たとえば「浦島太郎」なら、

1、亀を助けるまで
2、竜宮城での暮らし
3、陸へ戻り玉手箱を開ける

の3場面としても良いです。

また、「2、竜宮城での暮らし」を、「楽しんでいる場面」と「母を気にして帰りを切り出す場面」の2つに分けても良いのです。

設問に「3場面と分けた場合~」とあれば前者、「4場面~」とあれば後者で答えます。

場面の数は問題を作る人(作問者)が決めているだけなので、内容理解のための場面分けなら場面の数は細かく気にしなくてOKです。話が変わったと思ったら印をつけて読み進めましょう。

設問に答える場合は、出題者の分け方に沿わなければいけません。指定された場面数で自然に分けられる部分を探しましょう。

場面は「時間」「場所」「登場人物」から考える

場面を分ける基本軸は「時間」です。でも時間の変化だけではわかりづらいこともあります。

たとえば「5分後」という表現。時間がほとんど経っていないので場面の変化とはいえないと思うかもしれませんが、その5分で新しい登場人物が現れて事件が起きたら場面は変わるといえますよね。

場面が変わるサインはいろいろありますが、まずは「時間」「場所」「登場人物」に絞って考えるとわかりやすくなります。

時間の変化とは

単純に時間が一気に進んだ場合、場面は変わります。「次の日」「冬になると」「運動会当日」といった時間の変化を表す表現にチェックを入れるとわかりやすくなります。

意外と子供が見落としてしまうのが「いつの間にか外が暗くなった」という表現です。直接時間を表してはいませんが、「いつの間にか」という表現から長く時間が経ったことがわかります。

物語文ではこのような間接的な表現が多いので注意しましょう。

場所の変化とは

物語文のなかで場所が変わるということは時間が変わるということでもあります。たとえば家での会話のあとに学校での会話が出てきたら、場所が変わって時間も過ぎていることがわかりますよね。

「教室では」「街の道で」といった直接場所を表す言葉が使われることは少ないです。「窓の外では陸上部が走り込みをしている」といった表現から「今は教室にいる」と推測するなど、場所の理解でも間接的な表現を拾う力が試されます。

登場人物の変化

新しい人物が出てきたり1人になったりと、登場人物の変化は場面の変化につながりやすいです。特に物語上で重要な人物の登場(退場)は大きな変化です。

ただし子供は出てきた人すべてを登場人物にしてしまいがちです。主人公や話の中心人物などの主要人物と、そうではない人物がいることは押さえておきましょう。

回想に注意

場面分けを混乱させるのが回想シーンです。過去を思い出しているため、長い場合は1つの場面となることもあります。複数の回想シーンや1つの回想シーンが何度かに分けて出てくることもあります。

短くても読んでいるときに回想だとわかったら印をつけておくのがおすすめです。1文ずつ線を引くのではなく、文章をまとめてかっこでくくっておくと見やすいでしょう。

回想と現在の切り替えは1文単位で問われます。設問では「はじめの3字と終わりの3字を抜き出しなさい」といったものが見られます。回想シーンの始めと終わりは1文ずつ、現在なのか回想なのかを注意して見ていきましょう。

まとめ

文章を読みながら場面分けができようになると内容理解につながります。そのためには文章を読みながら「時間」「場所」「登場人物」を常にイメージすることが大切です。ドラマや映画のように、文章を映像として思い浮かべながら読めると良いですね。

場面を意識できると、文章全体のテーマや登場人物の気持ちもわかるようになります。物語文が苦手なら、まずは大きな場面分けから始めてみましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

ハルカ
この記事の著者

大手進学塾で6年間国語講師を務め、塾では主に5,6年生を担当。偏差値20台の勉強しない子供から、御三家に合格するレベルの子供まで幅広いレベルを受け持ちました。モットーは「無理なく楽しく効率的に」。

現在は中学受験を応援する個人サイトを運営。教育系webライターとして教育系、子育て系サイトでの活動も行っています。

中学受験アシストブック
https://assist-book.com

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