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俳句は中学入試の国語で得点源になるって本当? 知識を覚えてオリジナル俳句を作ろう

2019年5月30日 みみずく

中学入試の国語では俳句がしばしば出題されます。俳句だけが数句与えられる問題もあれば、解説文とセットになった問題も。なかには、俳句を作ることを求めるやや難しい問題も見られます。

多くの受験生が苦手とする俳句ですが、コツをつかんでしまえばとても簡単です。今回は、国語で俳句を得点源にするために必要な知識や考え方を紹介します。

俳句に関する知識を覚えよう

俳句は、「五・七・五」の十七音を基本とする詩の一種です。特徴を確認しましょう。

俳句と和歌の関係

俳句と似た形式の詩に、「五・七・五・七・七」の三十一音を基本とする和歌があります。和歌には三十一音の「短歌」のほか、五音と七音を基本としつつも三十一音ではない「長歌」「旋頭歌(せどうか)」「仏足石歌(ぶっそくせきか)」もありました。しかし、平安時代以降は短歌以外がほとんど詠(よ)まれなくなって「短歌=和歌」となりました。

この和歌から「連歌(れんが)」が生まれました。連歌では、ある人が五・七・五を詠み、別の人がそれに七・七を付け、さらに別の人が五・七・五を付ける……をくり返します。江戸時代になると、遊びの要素が強い「俳諧(はいかい)」が連歌から分離しました。さらに、松尾芭蕉が俳諧の五・七・五を独立させて「俳諧の句」とし、現在の俳句の基礎を築きます。ちなみに「俳句」という言葉は、明治時代の歌人・俳人である正岡子規によって使われ始めました。

俳句の表現技法

俳句の代表的な表現技法には「季語」と「切れ字」があります。季語は季節を表す言葉で、俳句に必ず入っている必要があります。季語の入っていない五・七・五の詩は「川柳」になります。切れ字は内容や意味の切れ目に使われる言葉で、「や・かな・けり」などがあります。「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」(松尾芭蕉)では、「夏草」が夏を表す季語、「や」が切れ字です。

中学入試では、季節を間違いやすい季語が問題となることがあります。たとえば、「小春日和」は、「春」が入っていますが冬の季語です。秋の終わりから冬の初めにかけて、晴れて暖かい日になることがあります。これを「小春日和」といいます。また、「七夕」は夏ではなく秋の季語です。現在の七夕は七月七日の行事ですが、昔は八月の行事だったからです。このように間違いやすい季語は、一度整理しておくといいでしょう。

俳句の難問対策をしよう

中学受験生の多くが俳句を苦手とします。なかでも俳句が解説文とセットになっている問題や、俳句をつくる問題は難しく感じられるようです。

解説文をヒントに俳句を解釈しよう

俳句と一緒に、その俳句について解説した文章が与えられることがあります。受験生の多くはこのタイプの問題を難しいと考えがちです。しかし、実際は俳句だけ与えられる問題よりも解きやすい場合がほとんどです。

たとえば「我と来て遊べや親のない雀」(小林一茶)という俳句について、この俳句に込められた小林一茶の気持ちを考えてみます。俳句しか与えられなければ、さまざまな解釈ができます。しかし、「幼い頃に母を亡くした一茶は、辛かった当時を思い出しながらこの俳句を詠んだ。親を失った雀をいたわる優しさが伝わってくる。」という解説文があれば、解釈はひとつに決まるでしょう。

このように、解説文は俳句を解釈するためのヒントになります。長い文章だからといって読み飛ばさず、俳句と照らし合わせながら丁寧に読解することが大切です。

オリジナル俳句を作ってみよう

俳句をつくる問題が出題されることもあります。たとえば慶応義塾中等部では、2010年と2011年に俳句をつくる問題が出題されました。いずれも、与えられた季語を使って俳句をつくるという形式です。

俳句をつくるコツは、季語からイメージを膨らませることです。たとえば冬の季語である「初雪」が与えられたら、「いつ・どこで・誰が・何を・どのように・どうした」を連想します。具体的に「登校中に・通学路で・小学生が・空から降ってくる初雪を・うれしそうに・見上げた」というイメージができたら、五・七・五にまとめます。「初雪を見上げて歩く通学路」はどうでしょうか? 俳句は字数が少ないので、気持ちを入れずに情景だけ詠むと上手くまとまります。

俳句をつくる問題が志望校で出題される可能性があるならば、日ごろから俳句づくりを習慣化するといいでしょう。うれしかったことや感動したことを五・七・五で表現する訓練は、要約力アップにもつながるのでおすすめです。

俳句を勉強して得点源にしよう

俳句を出題する中学校は多くありません。しかし志望校で俳句が出題されるとわかっているなら、しっかり対策すれば得点源になります。俳句の勉強を怠る受験生も少なくないですから、そこで差がつくはずです。

※記事の内容は執筆時点のものです

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