中学受験ノウハウ 塾選び

【中学受験】子供の課題に適した個別指導塾を探す方法

2019年6月04日 稲石加奈

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個別指導塾の種類は多く、なにを基準に選べばよいのか迷っている人も多いでしょう。この記事では子供の抱える代表的な2つの課題を例に、個別指導塾の選び方を紹介します。

勉強に受け身な子供の個別指導塾選び

勉強に受け身な子供は、個別指導塾をどのように選べばよいのでしょうか。

勉強に受け身な子供がおちいりがちな状況

そもそも個別指導塾自体、勉強に受け身な子供が集まりやすい傾向があります。そのため、教師側も生徒のモチベーションの低さに引きずられて、成績アップに向けての見通しを立てないまま、場当たり的な指導におちいってしまうケースは珍しくありません。

アルバイトの塾講師に指導を任せっきりにしている塾では、特にそうした傾向は顕著です。

受け身な子供が選ぶべき個別指導塾とは

場当たり的な指導を回避するためには、塾講師だけではなく塾全体で責任をもって指導にあたってくれるところを探しましょう。

具体的には「生徒のスケジューリングを塾講師のみが担当する個別指導塾」ではなく、「生徒のスケジューリングは専門の役職が担当する個別指導塾」を選んでください。

保護者との面談形式も「教室長もしくは講師、生徒、保護者の3者面談」を実施している個別指導塾ではなく、「教室長、講師、生徒、保護者」の4者面談、もしくは「教室長、スケジューリング担当者、講師、生徒、保護者」の5者面談を頻繁に実施している個別指導塾をおすすめします。

面談の頻度は年3~4回のところが多いですが、月1ペースの個別指導塾もあります。面談回数の多い個別指導塾は、家庭と情報を共有し、計画的に子供を成績アップさせようと試みている熱心なところが多いです。

苦手科目がはっきりしている子供の個別指導塾選び

特定の科目が苦手な子供は、個別指導塾をどのように選べばよいのでしょうか。

苦手科目がはっきりしている子供がおちいりがちな状況

個別指導塾では1科目に集中した指導を受けることができるところが多く、科目指定で個別指導塾を利用する子供はよくいます。ただ、苦手科目ばかりに時間を割いてしまうと、ほかの科目が合格ラインに届かないという事態になりかねません。

苦手科目がはっきりしている子供が選ぶべき個別指導塾とは

中小規模の塾では、特定科目での指導力を売りにしている塾が少なからずあります。そうした塾では、受験科目すべてを扱いながらも、特定科目の底上げに注力してくれます。割合としては「算数」に力をいれる塾が多めです。専門性の高い塾講師を採用し、塾独自のノウハウを活かしたカリキュラムや教材を作成しています。

また、個別指導塾という形態ではない塾でも、フォローを徹底するために「個別指導コース」を併設しているところもあります。算数が苦手であれば、算数の指導力を売りにしている塾を探し、全科目の集団授業を受けながら算数の復習のみ、個別指導コースで行う方法がおすすめです。この方法だと、受験に必要なペースを見失わないで、苦手科目の克服が望めます。

個別指導が必要ないほど成績が向上したら、集団授業のみに絞りましょう。

子供の課題を克服できる個別指導塾を探そう

個別指導塾とひと口にいっても、実は塾によって指導方針や指導体制はさまざまです。自分の子供の抱える課題にあった個別指導塾を見つけてください。

個別指導塾は乱立状態にあるので、どの塾もライバル塾との差別化を打ち出しています。自分たちの塾のホームページに特徴を細かく掲載しているところが多いので、まずは「塾検索サイト」を利用して、子供の課題を克服できる塾を探してみましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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