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家族で行きたい、中学受験にも役立つ学べる観光スポット[京都編]

2019年6月10日 小林悠樹

京都には17もの世界文化遺産があり、数多くの歴史的建造物が現存しています。今回は、中学受験勉強にもつながる京都の観光スポットを紹介します。親子で京都を訪れ、日本の歴史を肌で感じながら学んでいきましょう。

京都が碁盤の目のように整備されている理由

平安時代に都がおかれていた京都は、碁盤の目のように区画された町並みが特徴です。

※地図は京都市中京区

京都の町は中国の長安を見本につくられた

平安京は、794年に桓武天皇によって造営されました。町は、唐の都である長安を模してつくられたとされています。「条坊制」と呼ばれる市街計画が立てられ、広い道路が碁盤の目のように町を区切る町並みが整いました。

平安京が400年も続いたカギは統制しやすい町の構造にある

京都の町は、中央の朱雀大路を境として左京と右京に分けられます。東西に11本、南北に9本の大路が通っています。碁盤の目のような区画には、「軍隊が移動しやすい」「民衆を管理しやすい」といったメリットがあったようです。平安京が約400年も続いたのは、人民を統制しやすい町の構造が秘訣だったのかもしれませんね。

金閣寺・銀閣寺は室町時代の象徴

「京都観光といったらここ!」というほどメジャーな観光スポットとして知られる金閣寺・銀閣寺について、ポイントを確認していきましょう。

金閣寺は水面に映る姿も豪華絢爛

金閣寺は、室町時代を代表する建造物です。足利義満によって建造され、正式名称は「鹿苑寺(ろくおんじ)」といいます。

金閣は、当時の北山文化を代表する建造物です。北山文化は、貴族と公家の文化が溶け合った優美で華やかな文化。ちなみに、金閣が義満所有の北山別荘に建てられたことから「北山文化」と呼ばれています。金色に輝く金閣寺が水面に映る光景は、観光客に大人気の見どころのひとつ。金閣寺に足を運んだときは、ぜひ水面にも注目してみてください。

銀閣寺は室町時代後期の東山文化を象徴する建造物

銀閣寺は、室町時代8代将軍の足利義政によって造営されました。正式名称は「東山慈照寺」です。実は「銀閣寺」と呼ばれるようになったのは江戸時代に入ってから、という説も。「鹿苑寺の金閣」に対して、「慈照寺の銀閣」と称され始めたのが由来といわれています。

銀閣寺は落ち着いた見た目をしており、豪華絢爛な金閣寺と比べると雰囲気が大きく異なります。銀閣寺が造られた室町時代後期は、簡素で気品ある「東山文化」が武士のあいだで栄えていました。銀閣寺が清楚な印象を受けるのは、当時の文化が影響しているんですね。

東山文化は、北山文化の雰囲気を残しつつも禅宗の文化が強みを増し、深みのある洗練されたものが美徳とされていました。武家の建築様式である「書院造」が銀閣寺の東求堂に取り入れられていることからも、禅宗の影響を受けた当時の文化 を銀閣寺に垣間見ることができます。

ちなみに、銀閣寺の東求堂内部が公開される「特別拝観」が、例年春と秋の2回おこなわれます。 タイミングがあえば、ぜひ特別拝観に行き、東山文化に触れられる貴重な機会を体感してみてください。

京都駅から足を伸ばした先にある平等院もおすすめ

京都の観光スポットとして忘れてはならないのが、「平等院」です。宇治市にある平等院までは、京都駅から電車で30分前後で行くことができます。

「平等院鳳凰堂」の鳳凰は一見の価値あり

平等院は、1052年に藤原頼道によって創建されました。10円玉に描かれている平等院の「鳳凰堂」が有名ですね。鳳凰堂は、平等院創建の翌年1053年に建立され、阿弥陀如来坐像が安置されています。

天気のいい日には鳳凰堂が池に映り込み、上下左右対称の美しい光景が見えることも。鳳凰堂の名前の由来にもなった屋根の上の鳳凰も一見の価値があります。

ちなみに、鳳凰堂の上に飾られている鳳凰像はレプリカ。本物の鳳凰像は、敷地内併設の「ミュージアム鳳翔館」で見ることができますよ。

世界遺産にも登録されている二条城

最後に「二条城」を紹介します。日本の歴史のターニングポイントになった場所として、一度は見ておきたいスポットです。

江戸時代の興隆と没落を見てきた二条城

二条城は、江戸幕府初代将軍の徳川家康によって1603年に築城されました。もともとは上洛時の宿として造られましたが、3代将軍家光の時代には天皇を迎える場所になるなど、二条城は江戸幕府の権威を示す象徴的な存在になっていきます。

江戸時代末期には、徳川慶喜が征夷大将軍として二条城で執務をおこない、二の丸御殿で「大政奉還」の意向が示されました。このように、二条城は江戸時代のはじめから終わりまでを見届けてきたのです。

二条城はとにかく広く、見どころがたくさん

二条城は275,000平方メートルもの敷地面積を誇り、1日では周りきれないほど広大です。二の丸御殿をはじめ、唐門や本丸御殿といった、多くの見どころがあります。なかでも、二の丸御殿にある「うぐいす張りの廊下」は子どもが楽しめるためおすすめです。歩くと「キュッキュッ」と鳥が鳴くような床になっています。敵の進入を素早く察知するために、あえて音が出る床がつくられました。

京都観光で日本の歴史に触れよう

京都は、古くから日本の中核を担ってきた場所です。多くの現存する建造物を見てまわることで、歴史の知識がより鮮明に記憶に残るでしょう。歴史の勉強をかねて、ぜひ家族で京都に足を運んでみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

宮古島在住のフリーライター。1988年神奈川県生まれ。一橋大学卒業後、食品メーカーに勤務。結婚と妻の出産を機に、宮古島へ移住。宮古島で校正・執筆業に営む。学習教材の校正や、宮古島の観光情報誌・ウェブサイトなどで執筆。