中学受験ノウハウ 志望校選び

私立中学の「お嬢様学校」の特徴って?

2019年6月02日 天久美海

女の子が中学受験をする家庭では、「共学校に行くか?女子校に行くか?」で悩むことが多いです。そして女子校のなかには、「お嬢様学校」と呼ばれる学校があります。今回は「お嬢様学校」と呼ばれる中学校の特徴を紹介します。

厳格な校風で、校則が厳しいところが多い

お嬢様学校と呼ばれる中学校の多くは、宣教師がその創立に関わっています。そのため、礼拝を毎朝おこなう学校が多いことが特徴です。礼拝では聖書の一節にまつわるお話や、時事的なお話を聴くことができるので、知見を広げることにつながります。

ほかの私立中学に比べて校則が厳しいことも特徴のひとつです。たとえば、「黒か茶色のゴムで髪を縛る」「スカート丈は膝下何センチまで」「帰りに寄り道をしてはいけない」といった校則がある学校もあります。しかし破ったとしても罰は与えられず、「校則を守ること」は生徒に任せている学校がほとんどです。あえて厳しい校則をつくることで、生徒の自主性や規律性を養うことが目的のようです。

マナー教育が徹底されている

マナー教育に力を入れていることも、お嬢様学校に共通する特徴でしょう。なかには、一流レストランでテーブルマナーを学ぶ学校も。ナイフやフォークの使い方、上品な食べ方を学びます。ちなみにマナーに関してはもともと問題がない生徒が多いので、友達とフランス料理を楽しめる人気の授業のようです。

お嬢様学校では、学校の外でも品格を保つことを重視しています。「学校の敷地内を出たら、ちゃんとした振る舞いをしてくださいね」と先生にいわれて下校することもあります。

また、言葉遣いにも品格を求められます。たとえばNHK連続テレビ小説「花子とアン」のなかで使われていた「ごぎげんよう」という挨拶が、お嬢様学校では日常的に交わされています。はじめは戸惑う生徒が多いですが、気がつけば自然と「ごきげんよう」と挨拶できるようになっています。

学費が高くなる傾向

お嬢様学校は、ほかの私立中学に比べて学費が高くなる傾向があります。先進的な教育を行う学校が多く、設備のリニューアルなどで家庭の経済的負担が増えるためです。また、お嬢様学校の顔ともいえる壮麗な校舎の改修費が家計にのしかかることもあります。

「何でも自分でやる」という自立心が身につく

女子校なので、「女の子だから」が通用しない環境です。そのため、「何でも自分でやる」という自立心が育まれます。共学では男の子の役割になることが多い「重いものを持つ」という作業も、もちろん自分たちで行います。お嬢様学校の教育理念に多い「自立した女性の育成」は、こうした環境のなかで行われていきます。

クラスメートからの刺激が多い環境

クラスメートとの刺激的な交流のなかで豊かな人間性が育まれるのも、お嬢様学校に通うメリットのひとつです。生徒には読書家で勉強熱心な生徒が多い印象で、友人との何気ない会話ひとつをとっても、日本語の奥深さを知るきっかけになることがあります。

また、クラスメートや友人が頑張っている姿を全力で応援し、温かく見守る生徒が多いです。否定されることなく、仲間に認めてもらえる環境のなかで「挑戦する心」が養われていきます。

自立した女性が育つ、先進的な教育の場

かつてお嬢様学校は、「良妻賢母のための学校」といわれていました。しかし、いまでは「自立した女性の育成機関」に変貌を遂げています。欧米の先進的な授業内容や、一流大学や医学部への高い進学率を支える教育にも注目が集まっています。

※記事の内容は執筆時点のものです

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