勉強習慣・生活習慣#16 バランスよく勉強させたほうがいいの?|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
すべての教科をバランスよくやらせようとすると失敗する
― Point ―
得意教科がなくなると、逆に結果が出にくくなる
小学校高学年になると、好きな教科、嫌いな教科、得意な教科、不得意な教科…といったように、子どもは何でも好き嫌いに分けたがるようになります。
これは当たり前のことです。そんなとき、親がすべての教科の得点を上げさせようとすると、逆効果になりやすいのです。
算数と社会80点、国語40点、理科60点という子がいたら、親はつい、国語と理科に力を入れて勉強させたくなります。しかしその結果、国語と理科の成績が上がったとしても、武器だった算数と社会は下がってしまうことがあります。
国語と理科の成績が上がっても、算数と社会が下がってしまって算数70点、国語50点、理科70点、社会70点になったとしたら、結局、合計点では結果は変わっていませんし、武器になる教科がなくなってしまうことになります。
これは非常によくみられることです。こうなってしまうと、残念ながら、後々どの教科も伸びにくくなっていきます。
こうなるぐらいなら、算数90点、国語40点、理科60点、社会80点…と、1教科を10点伸ばしてあとはこれまでと同じ、というほうが、入試やテストで結果を出しやすくなるのです。
得意な教科はひとつより2つ持ちましょう。
学問の世界でも、社会に出ても、似たようなことはあります。ひとつを突き詰める専門性は魅力的ですが、もうひとつできることがあると、仕事の幅が格段に広がったり、依頼されることが増えていきます。
子どもの勉強でも同じことがいえます。無理やりすべてをバランスよくこなすことより、できれば2つ得意なものをつくるつもりで取り組ませましょう。
※記事の内容は執筆時点のものです
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