連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

勉強習慣・生活習慣#17 頑張ってるのに結果が出ないときは?|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年8月22日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

真面目な子が悩みはじめたら休ませる

― Point ―

量をこなして解決しようとするのは×

真面目に努力しているのに結果が出ない。苦手教科をがんばって勉強しているのに、前に解けた問題ができなくなっている――。
 
そういうときは、もともと解けていたわけですから、学力に問題はありません。
 
でもがんばっているのに結果が出ないというもどかしさが、焦りや自信喪失につながってしまうことがあります。
 
こんなときには、量をこなして解決しようと思っても、逆効果になることも…。
 
もしわが子が勉強しないと不安になるというくらい勉強していたら、思いきって勉強しない日を1日つくりましょう。
 
神奈川県の聖光学院中学校に合格した男の子の話です。本人は真面目でとにかく勉強していました。でも理科の成績がいつまでも伸びず、やるべき課題をこなしているのに、結果も変わりません。
 
そこで、受験まであと2カ月というタイミングでしたが、あえて勉強しない日をつくって散歩することを提案しました。「1日全部は休めない」と本人が言ったため、半日勉強しないで水族館に行くことにしたそうです。
 
結果、顔色が明らかに変わり、見事合格しました。
 
女の子の場合なら、気分転換におかあさんとお茶をしにいくのもいいでしょう。いつもは行かないようなステキなお店に足を運んでみるのがおすすめです。
 
反対に、もし子どもが「勉強したくない」「塾に行きたくない」と言ってきたときにはどうしたらいいでしょうか。

もっともいいのは、理由をとことん聴くことです。吐き出させることで、よくなることが多いからです。
 
テレビを消して 20 分程度でいいから会議形式で家族会議を開きましょう。子どもの言うことに途中で反論せず、とにかく聴きます。そのうえで、「どうすれば行けるようになるだろう」と問いかけましょう。
 
親が「こうするといい」と指示するのではなく、感情を吐き出させることで、ガス抜きになってスッキリすることが多いですよ。

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この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。